非モテからの脱出
アル: キミが28歳の時、近所のバーで出会って…私から話しかけたんだっけ?
Y: ハイ、僕からは絶対話しかけられませんから。
アル: それで親しくなるうちに「彼女が欲しいけど女子が苦手」と打ち明けられ、恋愛指導が始まったわけですな。
Y: そうですね。「まずはGAPに行け!」と。
アル: 「ソープに行け!」ではなく(笑)。GAPで店員さんに全身コーディネイトしてもらえばヨシと。
Y: イチから指導してもらって、服も買えるようになったし、美容院にも行けるようになりました。それまで「こんなダサい俺はスタバにも入れない」と思っていたんで。
アル: その話を本に書いたら<僕なんてドトールにも入れません>と読者からメールがきたよ。ドトールでオシャレな人を見つける方が難しいんだけどね。
見た目にコンプレックスがあるとビクビクしちゃうんだよな。
Y:服装や髪形を変えるのは、女子と絡まず1人でできるじゃないですか?
それでじょじょに自信がついて…。あと周りから「オシャレになったね」とか言われるようになって、ようやく女子と話せるようになりました。
初めから「声をかけろ」とか言われても、ハードルが高すぎるんですよ。非モテの心理をわかってないなと思う。
アル: 私自身、元デブの非モテだったからね。当時はコンビニの男性店員にもビクついていたから。
しかしYくんはオシャレになったよね。
Y: …じつは保育園でも「オシャレなパパ」と呼ばれたりしてます。
アル: おお、すげーじゃないか!
Y: 指導のお陰です。アルさんに「太っているのに豚色のニットを着てどうする!服か肌かわからんぞ」とかビシビシ言われたんで。
アル: ひでーな私!でも言った記憶あるわ。
Y: 写真を見たら「あれっ、豚かな?」と自分でも思ったんで(笑)、言ってもらってよかったです。