双子対談「ジェンダーフリーに育ったらこうなった」元モデル・アルテイシア弟の性事情(5)

 3人目のゲストは、私の双子の片方である実弟K(38歳、出版関係)

 幼少期から「双子なのに見た目も性格も全然違う」と言われてきた私たち。
弟は岡田将生似のイケメン(身長180cm)で、若い頃はモデルをしていました。
性格は穏やかで物静か、草食を通り越して植物のような存在感。
そんな彼との対談、最終回です!

 前回の<「男の幻想を砕け!セックスするのに意味なんかない>もどうぞ。

【第5回】男女の区別が一切なかった家庭

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アルテイシア(以下、アル): 前回<性をタブー視する環境で罪悪感を刷り込まれて、性嫌悪症っぽくなっちゃう子もいる>と話したけど。
親に純潔教育された女友達は、兄は放任主義で門限もなく家事も手伝わなくてOKで、彼女はガチガチに良妻賢母教育を受けたらしい。
うちは男女の双子だけど、そういう区別は一切なかったよね。

K:なかったね。家事の手伝いも勉強も習い事も全部同じだったし。
「男の子だから」「女の子だから」とか言われたこともない。

アル:あと赤ちゃんの時の写真を見ると、2人とも黄色のペアルックを着ている。服の仕分けが面倒だったからだと思うけど(笑)。
私も「女の子なんだから」「女らしくしなさい」とか言われた記憶が一度もない。それってあの世代では珍しいのかも。

K:母の積年の恨みが理由なんでしょ?
お祖父さんが男尊女卑な人で、男兄弟が優遇されていたのが我慢ならなかったっていう。

アル:そうらしいね。あと母は料理も家事も嫌いで良妻賢母タイプじゃなかったから…つか、元スケバンだから(笑)、私に「女の子は料理ぐらいできないと」とか言わなかったのかも。で、結果的にジェンダーフリーな環境で育ったと。
そして「男女が逆だったらよかったのに」と言われる双子に。

K:たしかに僕は料理も家事も好きだけど、同世代の男の中では少ないかも。
同棲していた彼女が全く料理できなくても「得意な方が作ればいい」と思っていたし。

アル:彼女の方が年収やキャリアが上でも平気なんでしょ?

K:そういうのを気にする男が理解できない。そもそもなぜ比べるんだろう、自分の仕事を頑張ればいいのにって思う。
あと子どもの頃から、バイクや車にも全然興味なかった。アルみたいにヤクザ映画も好きじゃなかったし…っていうか嫌だったし。

アル:すまなかったな(笑)。あとキミ、十代の頃スカート履いてなかった?

K:あれは女装じゃなくパンクファッション。自分で服を作るのにハマっていたから。

アル:私はキミみたいにオシャレに興味なかったわ。顔もろくに洗わない女子高生だったし。

K:アルの旦那さんは生まれてから一度も顔を洗ったことがないんでしょ?

アル:うん、シャンプーを流す時に泡で洗浄されるからいいらしい。
キミがうちに泊まった時、スキンケアセットを持参しているのを見て「ア○ウェイか?」と疑っていたよ。

K:そうそう。旦那さんに「飼っているクワガタを見せてあげる」と言われて「僕、虫は苦手で…」と言ったらショックを受けてた(笑)。

アル:あんたにクワガタ見せるの楽しみにしていたからな(笑)