前回の<「男の幻想を砕け!セックスするのに意味なんかない>もどうぞ。
4人目のゲストは友人Yくん(33歳、会社員)。
28歳まで異性に縁がなかったのが、私のスパルタ指導を受けて彼女を作り、結婚に至った男子です(以前、ニコ動の連載にも登場)。
今では幸せな二児のパパの彼とトークしました!
第1回:挫折体験しかないから「絶対嫌われる」としか思えない
アルテイシア(以下、アル): まずは性の目覚めを聞かせてください。
Y:小3の時、ドラクエの女戦士に「うおー!」と衝撃を受けました。アニメ『三銃士』の悪女・ミレディも好きで、昔から強い女性キャラに惹かれるんですよ。
アル: アマゾネスとか?
Y: アマゾネスも大好きです!
アル: キミとバーで飲んでいたら、お店の人に「女王様と奴隷ですか?」と聞かれたことがあったね。
Y: ありましたね(笑)。でも僕が強い女性を好きなのは、苛められたいわけじゃなくリスペクトですよ。「すげえ、カッコいい!」っていう。
アル: うん。人はSとかMって話にしたがるけど、好みの問題だよね。私も強いキャラが好きなのは「こんな風になりたい」って憧れるから。
…で、女戦士でオナニーしていたの?
Y: いや、それはもっと先の話です。
小6で『サンデー』のかとうれいこの水着グラビアを見て「なんかムクムクしてきたぞ」と。
アル: 「オラ、ワクワクしてきたぞ」みたいな(笑)。勃起の意味は知ってた?
Y: 『シティーハンター』や『ジャングルの王者ターちゃん』に出てきたので知ってました。
ただ、それをどうすればいいかは分からなかった。
アル: ジャンプに勃起は出ても射精は出てこないもんね(笑)。
Y: その後、中1で自然発生的にオナニーを発見しました。「ジャンプに載ってなかった謎が解けた!」みたいな。で、お風呂でよくやっていましたね。
アル: 男子はお風呂でオナニーしてた子が多いみたい。
Y: 他に場所がないんですよ。当時は妹と同じ部屋だったし、部屋に鍵もかからないし。そのうち、エッセンシャルのリンスを使ってするようになりました。
アル:陰毛がサラサラになりそう(笑)。
Y: 丸坊主だったんだけど、母親に「あんたリンス使ってるの?」とつっこまれて(笑)。
アル:オカンの肌水を使ってオナニーしてた子もいたし、事件は風呂場で起こっているんだな。息子のいる女友達から「あの連載、勉強になるわ」って言われたよ。
Y: そう、ガラッと風呂の戸を開けたりしちゃダメです!
アル: あとチンポに塗られるのを想定して、スキンケアは低刺激なものを選ぶべきかも(笑)。
「美少女好きのキモオタ」的なレッテルを貼られて
アル: ニコ動では「高校時代に非モテをこじらせた」という話が出ましたが。
Y: 中学までは小学校の延長って感じで、それなりに女子と話せたんです。
でも高校は文系コースで女子率が高くて…つまり男からすると売り手市場なのに「あれ?俺だけ買い手がつかないぞ」と。
アル: 周りはみんなカップルになっているのに、自分だけ1人ぼっち。
Y:そう、それで「自分はモテカーストの底辺だ」と突きつけられました。
あと僕はロボットが好きでガンダムやエヴァに夢中だったのに、「美少女好きのキモオタ」的なレッテルを貼られてしまって。
アル: 当時はオタク人口が少なかったから、偏見や差別がキツかったもんね。
うちの夫は高校時代「オタク、キモーい」と言ってきた女生徒に陰毛をちぎって投げつけたらしい。
Y: 僕は旦那さんみたいなガッツはなかったです…。それで非モテをこじらせたまま大学に進んで、脱け出せませんでした。
「女子に声をかけろ」とかよく言われるけど、挫折体験しかないから「絶対嫌われる」としか思えない。「傷つくのを恐れるな」とか言われても無理なんです。
ドラクエでいうと「マダンテを放ってマホステでかき消されたら?マホカンタで返されたら?俺は死んでしまうのでは…!」と恐ろしくて。