前回の「D=ジレンマ」も合わせてどうぞ。
あなたのセックスをもっと楽しくする「ラブライフのAtoZ 2nd stage」。
今回のテーマは「E= energy(セックスはエネルギーの交換)」です。
良質なセックスは、「心・体・気」の3つのバランスが整っている
セックスに、「エネルギー」や「気」のお話を持ち出すと、一気に引いてしまう人や胡散臭さを感じてしまう人がいらっしゃるのが、否めないのですが、「セックス」と「エネルギー(気)」のお話は、充実したセックスに欠かせないので、今回は、果敢にも真正面から切り込んでみたいと思います。
古今東西のセックス関連の文献を読み込んでいくと、どうしてもセックスと気の密接な関係性にたどり着いてしまうんです。
例えば、「接して漏らさず」で有名な江戸時代の儒学者、貝原益軒の著書『養生訓』では、男性は40代になったら、「交接しても、気を漏らさない(射精しない)」ことが、健康維持のために大切だと説かれています。
これは、もともとは、中国で始まった考え方ですが、古くから東洋医学では、射精と同時に精気も放出されると考えられていて、年齢を重ねて頻繁に射精することは、健康に害があると言われているのです。
ただ、古い文献は、男性目線で書かれているので、女性としては、その効果を実感しにくい。
また、気だけじゃなく、セックスはスピリチュアルとも相性がいいという側面を持っています。
「5日間かけて前戯を行い、挿入してからは30分じっと抱き合うスローなセックス」として有名な「ポリネシアンセックス」では、セックスをしている二人を先祖の霊が祝福すると言われています。
セックス本来の「新しい命を作る」という観点で見たら、先祖の霊の話が出てくるのは、理解できます。
目には見えない「気」「先祖」「魂」の世界。
私は、その世界観が大好きなので、肯定派です。
ちなみに、私の理想とするセックスは、「心・体・気」の3つのバランスが整ったセックス。
「心」は、感情。「大好きな人とする」「好意の持てる人とする」ということが大前提で、心が満足すること。
「体」は、良質なオーガズム。肉体と五感で快感をじっくり味わうこと。
「気」は、良質なエネルギーの交換。お互いの持っている気をスムーズに交換できたかどうか。
この3つが満たされることが「良質なセックス」だと私は思っています。
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