オッサン臭を払拭させるセックス淑女スキルとは!?

 大工の終電時間も、もちろん前もって調べておきました。確か23時半くらいだったかと記憶しているのですが、その時間が過ぎてしまえばこっちのものです。あとは、我が家に泊まるしか選択肢はないはず、へっへっへ。

 (当時)20代前半の乙女とは思えないオッサン思考かもしれませんが、心からセックスをしたいと求めているなら、これくらいの作戦は練っておくべきでしょう。作戦内容を口に出さなければ、オッサン脳がバレることはありません。男性の前ではオッサン臭をいっさい出さず、ブリッコしておけば良いのです。

 終電を逃させるためには、楽しいトークあるのみ! これもセックス淑女として大事なスキルでございます。
男性側からの口説きをボケッと待っているよりも、時間を忘れるほどの楽しいトークを提供しましょう。

 というわけで、大工は無事に(!?)終電を逃しました。とっくに電車がなくなっていることはわかっていたのですが、「まだあるんじゃない?」と白々しく駅まで行く小芝居も、オッサン臭を感じさせないための作戦です。
案の定、電車があるわけもなく、「……じゃあ、うち来る?」と提案。我ながら完璧な作戦です。軍師官兵衛ならぬセク師みかべえとはワシのことじゃ、フォッフォッフォ。

 こうしてめでたく(!?)セックスに至った大工と筆者。翌朝は、珈琲も出さずに普通に送り出しました。
これはセックス淑女スキルというよりも、恋愛シーンにご活用頂きたいのですが、知り合って日の浅い男性に対して、トーストだのスクランブルエッグだの朝食を出すのは時期尚早! 家庭的アピールと捉えられ、重い印象を与えてしまいます。
おっと、これは恋愛コラムではなくセックスコラムなので、この話はこれくらいにして……。