心も体も「手放す」ことが春の身体への近道

肩甲骨を動かすコツは、「手放す」こと。
何かを握ったままだと、肩甲骨の力が抜けないし、単に物を手放すだけじゃなくて、気持ちの面で手放すことも同じなんだ。

執着や、強いこだわりを持ちすぎている人は、まるで何か握っているみたいに、手や腕、肩に力が入りっぱなしになっている。
確かにこだわりを持つことって、楽しい。
でも、「何が何でも…」みたいにこだわり持ちすぎちゃうと体もガチガチになっちゃって、楽しい春も、ステキなチャンスも幸運も通りすぎていっちゃう。

特に「私はこうであるべき!」「彼を思い通りにしたい!」っていうコントロールしたい気持ちが強い人は、親指に力が入りっぱなしになってしまう。
親指っていうのは、コントロール指で、「パー」をしようとしても親指がうまく開かない人は、コントロールタイプ。

楽しい春を迎えたかったら、強いこだわりをちょっと脇において、手放す気持ちになってみよう。

水の上に浮くときみたいに、体の力を抜いて、水の流れに体をゆだねてみよう。
そうすると、自然と季節とともに春の体になっていくからね。

Text/奥谷まゆみ