「セックスには正解がない」という大前提
有難いことに、AV屋という突飛な職についている私めに、「女性の性のお悩み相談に答えてほしい」という取材依頼を頂く機会があります。
正直な話、AV屋だからといって超ハードコアな性体験があるわけでもないですし、色恋沙汰が豊富という訳でもないので大変恐縮なのですが、私のような男と女の剥き出しの性にあてられている奇特な存在だからこそ求められることでもあるので、有難く、誠心誠意御答えさせて頂いております。
ところが、答える側としていつも頭を悩ませることがあります。
それは、「セックスに正解がない」という大前提がなかなか受け入れてもらえないこと。
どのメディアも、キャッチーな言葉を好みます。
「ゴールドフィンガーで女は必ずイク!」みたいな。
見る側が引きつけられるような、分かりやすくて、納得のいく答えが求められているのです。
それは痛いほどわかるのですが…ことさら性に関しては、あまりにも個人差があることなので、断定して応えるのに違和感を覚えてしまうのです。
しかし、「うーん、人によるんですよねえ…」と言った時の取材陣の方々の「そういうの求めてないんだよなあ」というあの空気…あう…!
さらにいえば、自分の答えたアドバイスで上手くいくかなんてわかりませんし、答えた悩みが解決されたかどうかもわかりません。
ううう…。
そんな女性の性の悩みですが、本当に、何年も前からず~~っっと同じ悩みばかりなのです。
一体なぜ?!どうして??!!
あらゆる識者の方が悩みに答えてきたはずなのに…ずっと繰り返されるのはどうしてなんでしょう。
もちろん、そう簡単に解決できることではないのでしょうけれど…。
いつまでたっても解決されることのない女性の性のお悩み…実は根底に、『ある共通点』が存在するのです。
ここで、よくあるお悩みをご紹介しつつ、その共通点についてお話したいと思います。