縁とはビリヤードのようなもの
アル: 私、神頼みには興味ないけど、縁はあると思っているんです。
縁ってビリヤードみたいに、球を突いて球同士がガンガンぶつかって、スポッと穴に入るようなものかなと。
たとえば女友達は、週末に1人でひょいとスキーに行った時、旅先のスキー場で出会った男性と結婚しました。
夫も1人でスキーに来ていて、彼女から話しかけたら、たまたま彼も関西在住だった。そこから交際→同棲→妊娠→デキ婚と進んで、今では子どもが2人いて、穏やかな家庭を築いています。
それもスキーに行かなければ出会わなかった、偶然の縁ですよね。
でも、彼女が面倒臭がらず1人で行動できる人で、自分から話しかけられる人で…って、全部繋がっていますよね。自信も元気もない状態だったら、そもそもスキーに行かなかったと思うし。
AM: そういう時って家にこもりがちだから、行動範囲が狭くなりますよね。
婚活鬱になっている女子は、自信と元気を回復させるのが一番かも。
アル: そう思います。それと、その友達はバツイチなんですけど。
20代の頃、色々うまくいかず自信を失っていた時に、エリートだけど冷たい夫と結婚したんですね。で、その夫はチビだったんです。結婚中、玄関の靴をみて「なんでこんな靴ちっさいねん!!」と無性に腹が立ったらしく(笑)。
それで「今後、チビだけはやめよう」と胸に刻んだらしい。で、今の夫は背が高かったから、話しかけたそうです。
今の夫はちょっと気弱で頼りないんだけど、すごく優しい人なんですよ。「冷たい前夫との離婚がなければ、惹かれなかったと思う」と話していました。
AM: ほんとに繋がってますね!
アル: これが、仏教でいう因縁かなと。
ブッダも「自分で考えよ」「自分で道を切り開け」「自分の行いが運命を作る」と言っていて、神頼みを否定しているんですよ。
だから寺で縁結びの札を買うより、手塚治虫の『ブッダ』を読む方がいいと思う(笑)。