④トラウマを吐き出しまくる

 親子関係が原因でこじらせる人も多いもの。
私も父には金銭をせびられ、母には精神的に追いつめられ、そりゃもう大変でした。だから正直、母が亡くなった時はホッとしました。 

 …と書くと「なんてひどい娘だ」と残虐超人のごとく扱われます。
「親が死んで悲しめない子どもが一番悲しい」という事実は、似たような経験をした人じゃないとわからないから。
「家族だからわかりあえる」という薄っぺらい正論に傷つく人の気持ちを、理解できない。

 親に理解してもらおうと努力しても、大抵は徒労に終わります。「お母さんが悪かったわ」と謝るような親なら、そもそも重度にこじれないから。
理解されることを諦め、親への期待を捨てるのは、簡単ではありません。でもそれをすると、楽になる。

 まずは物理的に距離をおくことで、「親も不完全な1人の人間だ」と俯瞰して見られます。
その上で、これまでのトラウマを吐き出しましょう。

 ただし、twitter等で吐き出すのはやめましょう。
理解してもらえず傷ついたり、「カマッテちゃんと思われた?」と気にしたり、「癒してあげるよ」とクソみたいな男が寄ってきたり、ろくなことにならないから。

 オススメは、似たような経験をもつグループのオフ会や掲示板で、吐き出すこと。
「この話、自分でも飽きてゲップが出そう」ってくらい吐き出せば、「なんかもうどうでもいいや」って気になってくる。それが、呪縛から解放されるということ。

<他人を癒すことによって、自分の傷が癒される>という好循環もあります。

 私が親について書くたび「私は母が大好きです!アルさんにはガッカリです!」と「そうですか」としか答えようのない反応も返ってきました。
一方で「救われた」「心が軽くなった」という感想も沢山もらい、私自身も癒されてきました。

 両親から虐待を受けて育ち、現在は子ども相手のソーシャルワーカーをしている男友達(オーストラリア人)が「この仕事をできているのは、ひどい過去があったから」と話していました。

 私も彼もハッピーなサバイバーなのですが、今がハッピーであれば、過去を受け入れられるようになる。無理にじゃなく自然に。
親を許す・感謝するといった綺麗事じゃなく、自分の人生を肯定できるようになるから。

 最後にもうひとつ…。