セックスの相性は、テクニックやフィジカルと関係ない

「相性が悪い」と嘆く女性もいますが、相性とはカップルで作り上げていくもの。マッサージと同じで「もっと右」「もっと優しく」と伝えながら、満足度を高めていきましょう。
生まれつきセックスが上手い男なんていないのだから、女性が教えない限り、彼らの技術は向上しません。愛され痴女になって、男性をテクニシャンに育ててください。

 一方、男性はフィジカル面を気にします。要するに、穴と棒の相性ですね。
ペニスのサイズ問題は、体位・角度・動かし方によっていくらでも調整できます(「愛され痴女のベスト体位と動き方」
早漏・遅漏といった問題も、「前戯で満足させてもらう」「挿入する前にフェラや手コキで早送りする」といった工夫で解決できます(「愛され痴女のセックスQ&A」

「ペニスの性能の違いがセックスの決定的差ではないということを教えてやる!」(*1)とシャアの心意気で、男性を導いてあげましょう。

(*1)モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差でないということを教えてやる!…ガンダムの登場人物、シャア・アズナブルのセリフ。圧倒的な性能を誇る連邦のガンダムに対し、「いかに高性能機であろうとパイロットのスキルが低ければ意味がない」と実戦で示した。

女性の“シチュエーション萌え”を正しく理解してもらおう!

 相性で問題になるのは、テクニックやフィジカルじゃなく、“エロスの嗜好”が合うかどうか。
「私はSっぽく攻められると萌えるけど、彼はそういうタイプじゃなくて…」といった場合。

 これも「こんな風にされるのが好き」と伝えることで、すり合わせは可能です。
ただし男性のエロスはAVで育まれているため、「Sっぽく攻められるのが好き」と言うと勘違いして、乱暴な手マンや高速ピストンといった勢いまかせ・力まかせなテクに走る。

 一方、女性が求めているのは「男らしく、ワイルドに、ちょっぴり強引に攻められたい」的なニュアンス。玄関で抱きしめられ、激しくキスされて、荒々しく服を脱がされ…みたいな。

 つまりは“シチュエーション萌え”です。

 男性はAV脳だけど、女性は少女漫画脳なんですね。
「彼に強引に攻めれて感じてるワタシ…キュン」みたいな。ぐいっと手首をつかまれたり、背中から攻められて首筋を軽く噛まれたりすると、ゾクゾクする女性は多い。でも、ぐいっとパンツに手をつっこみ、クリをガンガン攻められても痛いだけ。

 テクニックはあくまで基本に忠実に、ソフトな愛撫で十分に焦らしてほしい。それで「強引にされつつ焦らされて感じちゃってるワタシ…キュン」としたい。そんな複雑なファンタジーを理解させるには、視覚的に学ばせるのが一番。
女性向けAVメーカー・シルクラボさんの「俺様系男優さんによるSっぽいセックスを描いた作品」等をみせて、お手本にさせましょう。

 男性向けAVは、レイプモノや痴漢モノなど「本気で嫌がってる女性を無理やり犯す」系が多いけど、女性向けAVは根底にちゃんと愛がある。その違いを、全男性に理解してほしいものですね。

 昔、プレイのつもりで無理やり押し倒してきた相手を、とっさに撲殺しそうになりました。
不慮の事故を生まないためにも、AV洗脳の撲滅を願う私です。