前回の「男目線のセックス本は間違いだらけ!」もあわせてご覧ください。
【第22回】ヤリヤリ詐欺で傷つく女性たちを救え!
私の働いていた某広告会社はヤリチンの巣窟でした。 まともな男子はとっくに結婚してるか彼女がいて、フリーで残っているのは遊び人のヤリチンばかり。社員証をブラブラさせながら「今日、読モと合コンなんだよね~」とか言ってる彼らを私はひたむきに軽蔑してきた。
連中は「今は忙しいし、彼女を作る気ない」とか言いつつ、携帯に大奥フォルダ(セフレが登録されたフォルダ)を隠し持ち、「今日はどの子とやろっかな♪」と将軍気分を味わっている。既婚者なのに独身と偽ってコンパに行く連中も多かった。
私がくノ一だったら、忍法・筒枯らしで成敗してくれるのに…
(※死ぬまで射精し続けて体内の水分が消失する技)
奴らは社内の女子も食い散らかしていて、ヤリ捨てされたり、都合のいいセフレにされたりして、傷つく子を見てきました。男性不信になって恋愛できなくなる子、体を壊して出社できなくなる子、挙句に退職してしまう子…
私はそういう女子の相談窓口のようになっており、悪質なヤリチン被害は「御用改めである!」と男の元へ乗り込み、「テメーいい加減にしろよ、人事にチクるぞオラ」と脅したりしていました。
ヤリチンと痴女の違い
「あなたもヤリマンだったのでは?」と言われるかもしれません。ヤリマンでも痴女でも呼び名はなんでもいいけど、私と彼らには大きく異なる点があります。
私は事前に必ず「付き合うとかじゃなく、セックスのみだけどオッケー?」とコンセンサスをとっていた。
「女は嘘つきだ」と相手を女性不信にするのは、仁義に反するから。まあ男性は大抵「マジですか、ラッキー!」と大喜びして「なんて気前のいい人だ」と感謝すらしてくれる。童貞にいたっては、女神扱いしてくれる。つまり、お互いが幸せになれるのです。
ここが男と女の違いで、男には「ヤリ捨て」「ヤラれ損」という発想はなく「ヤレ得」なんですね。
「セックスのみだけどオッケー?」と聞かれて「オッケー♪」と答える女性は少ないから、ヤリチンは「ヤリ目的じゃなく本気で好きだ」と騙してセックスする。
セックスが目的なら、ハプバーに行けって話なんですよ。割り切ってる同士でやれと。
結局、ヤリチンは女を落とすプロセスを楽しみたい。自分は本気にならないけど、相手を本気にさせて、攻略感を味わいたい。それで「俺ってすげえ!」と自己満足するための道具として、女を使う。
そんなの卑劣すぎるでしょう。「彼は本気で私を好きなんだ、ずっと付き合っていく気なんだ」と信じている人間を裏切るなんて、捨て猫を拾ってまた捨てるようなもの。女はヤラれたことじゃなく、信じていた相手に裏切られたことに傷つく。それがどれだけ罪深いかわかっているのか。人としての仁義を通しやがれ。