健康な子どもが産めるかどうかの不安
強い薬を服用したなど、妊娠中は禁忌とされていることを、妊娠とは気づかずにしてしまったことがあるかもしれないわよね。ただ、よほどのことじゃない限り影響がないことが多いんだけど、もし気にかかっているようであれば、主治医に相談しましょう。
また、高齢出産の場合、気にかかるのがダウン症などの先天性異常のリスクです。
確かに、高齢出産では先天性異常のリスクが高まります。ですが、それを心配しすぎるも考えものです。
今は技術の進歩により、出生前検査でさまざまなことがわかるようになってきました。
芸能人が検査して話題になったクアトロテストは、母親の血液を調べてダウン症などの染色体異常の「確率」を調べる出生前検査のひとつです。高齢出産なら心配で検査を検討する人もいるでしょう。
出生前検査を受けるのも、その人それぞれが決めること。どんな子を望んでいるかもその人が決めること。
もし出生前検査で先天性異常の確率が高くても、それは100%ではありませんし、実際産んでみたら異常はなかった、ということも多々あります。
出生前検査を受けることで不安を解消するつもりが、逆に不安材料になることもあります。
今は検査を比較的簡単に受けられるようになりましたが、検査で出た結果をどう受け止めるかの覚悟もないまま受けるものではないと思います。
一番大事なのはあなたの気持ち
妊娠中、不安はつきませんが、最終的に一番大事なのは、あなたの「産みたい」気持ちではないかしら。
産みたい気持ちがあれば、妊娠中の不安も乗り越えられると思います。
妊娠したことを1人で悩んでいても何もはじまりません。パートナーや家族と、どうするかを前向きに考えていきましょう。 次回は「出産は痛くて怖い!? 婦人科医から妊娠にネガティブなイメージを持ってる女性へ」をお届けします。
監修/松村圭子先生
Text/平川恵
初出:2013.09.05