前回の「卵巣老化のスピードは20~30代の生活にかかっている!?」も合わせてどうぞ。
いずれは子どもが欲しいと思っている女性も多いはず。
いつまでに子作りをするべきか、これは重要な問題です。妊娠・出産に適切な年齢はズバリ20代。
30代ならできれば前半に出産するのが望ましいわ。 なぜなら30代後半から卵子の老化が急激に進んでしまうから。
年齢とともに妊娠のハードルが高くなる
私たち女性の卵巣の中にある卵子は母親の胎内にいるとき、すなわち胎児のときに作られたもの。
卵子の元となる「原始卵胞」は、生まれるときには約200万個ありますが、月経の始まる思春期の頃には約20~30万個にまで減少します。 その後も減少は止まることはありません。 そして、30代後半になると、質も低下していきます。
つまり、女性の卵子は加齢とともに質も量も低下してしまうわけ。男性の精子が精巣で日々作られて新鮮な状態であるのに対し、これは大きな違いです。
加齢と共に卵子の数が減り、質が悪くなるということは、つまり受精できる確率が低くなるということ。
卵子の機能が衰えてしまうため、妊娠しにくくなるばかりか、流産率も上がります。
流産率でいえば、20代は15%、30代は20%、40歳は40%、42歳においては50%にものぼります。
このような統計からも、加齢と共に妊娠、出産が難しくなることは、はっきりとわかりますよね。
卵子の数は生まれながらにして決まっているもので、その後、いくら頑張っても増やすことはできません。
自分の卵子がどれくらい残存しているかは、卵子の元となる原始卵胞が発育する過程で分泌される、AMHというホルモン値を血液検査で測るとわかります。 ただこの検査は、卵巣の中に残っている卵子の数の目安を調べる方法であって、質を測るものではありません。 みんなに覚えていてもらいたいのは、どんなにお肌のアンチエイジングに励んでも、卵子は加齢と共に減り、老化しているという事実よ。
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