PMSの治療法:低容量ピル

PMSの主な治療に、低用量ピルがあります。

ピルは、女性ホルモンのエストロゲンとプロスゲステロンを配合した薬。
本来避妊薬ですが、ホルモンバランスを整えて月経不順を改善したり、月経痛を抑えたりするのにも役立ちます。

低用量ピルの服用を始めると、副作用が出る人もいます。

個人差はありますが、体が慣れるまでは、つわりみたいな吐き気や頭痛などの症状が出たり、不正出血があることも。 でも、これは最初のうちだけで、飲み続けていくうちに治まっていくから心配しないで。
ピルは、婦人科系のトラブルを改善し、欧米をはじめ世界中で服用されているポピュラーな薬です。

ただ、35歳以上でタバコを1日15本以上吸う人は処方できないなど服用には条件があるので、詳しくは主治医に相談してくださいね。

PMSの治療法:漢方

あと、もうひとつPMSの治療で注目してほしいのが、漢方です。

漢方の考え方は、「気・血・水(き・けつ・すい)」の不足や滞りなどを改善することで、不調を取り除いていくというもの。

漢方薬は市販薬もありますが、より確かな効果を求めるなら、医療機関での処方がおすすめです。
症状、性格、歩き方、話し方、目力、脈の強さなど、その人の体質に合わせてオーダーメイドで処方してくれる医療機関を選びましょう。

PMSとも深く関わりのある「ホルモン」ですが、とりわけ多忙な現代女性は、そのバランスが乱れがちです。
ファッションやメイクに気を配っても、ホルモンバランスに無頓着な女性が多くて、医師の私から見たら、不安になることも多いわ。
ホルモンバランスを整えることはPMSの症状を緩和するだけでなく、女性の一生を豊かにすることにもつながると思います。ホルモンバランスの整え方については、次回以降で詳しく説明しますね。

次回は、「旬は知らぬ間に終わっている? 女性のホルモンピーク」をお届けします。

監修/松村圭子先生
Text/平川恵

初出:2013.07.11

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