今回話を聞かせてくれたYさん(30歳)の印象を一言で言うと「デキる女子」。
大学院まで進み現在は金融業界でバリバリ働いている彼女。取材に臨む前にわざわざ性体験をまとめてきてくれるという用意周到さも、さすがの一言です。
(Yさんの取材はこちら)
しかし、この突然の告白には、またしても驚かされてしまいました。
村上龍の世界に憧れて、SMの世界へ
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Y: 好奇心は強いほうかも。大学時代はアルバイトでSMの女王様もしてましたし。
――ええっ? それはまたどうして?
Y: 小学生の頃から村上龍の本が好きで読んでて、その影響。大学院に通いながらSM嬢やってる人との往復書簡を読んで、憧れちゃったんですよね。
SMってどういうことをするかよくわかってなかったのに、エイッて飛びこんじゃった。大学院を卒業するまで4年間やってました。
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エロ系ライターを初めて早数年になりますが、普通のOLさんと話していて「実はSMクラブに勤めてた」と言われたのはこれが初めてです。
しかも、実際に働き始めるまでどんなことをするのかもよくわかっていなかったと言うんだから、いやはや大物というかなんというか……。
SMという特殊な世界に身を置く女の子を描いた村上龍の小説『トパーズ』が出版されたのは、1991年。
人気作家がそんな話を書くことはまだあまりなかった当時、ハイソでバブリーで乾いた村上SMワールドに憧れた女の子はたくさんいました。
もしかしたらYさん以外にも、内情を知らないまま「エイヤッ」とそっちの世界に飛び込んだ女の子はいたかもしれません。
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