職場では無視しあうって約束を無視する僕を無視する君だ

佐々木あらら 恋愛 エロ短歌 職場 バイト 後輩 先輩 エピソード dollen

 職場内の恋愛関係に異様に敏感な人って、いますよね。

 誰と誰ができてる、とか、誰は誰のことが好きだけどそれは片思いらしい、とか。

 「なんでそんなことわかるの? 誰かに聞いたの?」って問いただしてみると、「まさか。見ればわかるじゃーん」みたいな反応をされる。

 そういう人って結構な確率で、佇まいに市原悦子成分と大久保佳代子成分の両方が含まれているんですが、まあそれはともかく。

 僕はそういうのに致命的に鈍感なので、そういう人が熱心にうわさ話をしてくれるときには、その才能に心から敬意を払ったものでした。敬意を払ってはいたのですが、ほとんど興味がないことなので聞いたそばから全部忘れていってしまい、「この前話してあげたじゃない!」と怒られることも多かったけど。

 「ササキくんこういう人間関係下手だから、もし何かあったら気をつけないと絶対バレるよ。気をつけてね!」のようなアドバイスももらった記憶があります。

 でも、彼女は気づいてなかったんですが、実はそのとき、僕は同じ職場のとある人妻と恋愛関係にあって、しかもいろいろあって三股ぐらいになってて、正直、人の恋愛どころじゃありませんでした。

 話があまりにこじれすぎてたのが悪かったのかもしれません。いまだに「見ればわかる」とはなんのことなのか、僕には謎のままです。

 さて、そんな職場恋愛観察力の低い僕のところに、たくさんの「オフィスラブの怨霊エピソード」が届いております。今回も、そんなもやもやした思い出を短歌にして、気休めていどに救われていきましょう。

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