待ち合わせ場所に現われたのは…
話を戻しましょう。待ち合わせ場所に現われた人物は……色気もへったくれもない男性でした。そう、前回も書きましたが「マッチングアプリは会ってなんぼ」。メッセージ交換でどれだけ盛り上がっていたとしても、いざ直接会ってみると「違うな……」ってことはおおいにありえるのです。
とは言え、酒を酌み交わしてみれば意外と盛り上がるかもしれないし……そんな淡い期待を胸に、コンビニで酒とツマミを購入し、ホテルへチェックインしました。しかしその淡い期待は見事に裏切られました。と言うのも彼は、ほぼ下戸だったのです。
先にも述べた通り、カフェやファミレスで会う選択肢がない私にとって、酒が酌み交わせることは必須条件! だのに彼ったら、缶ビールをひとくち飲んだだけで、すぐソフトドリンクに切り替えたのです。「飲みに行きたいね」「飲み屋が軒並み休業ホテル飲みしようよ」と誘ってきたのはそっちじゃん! ってことは「飲み」は単なる口実で、ヤリモクだったってことか-!
いや、私とてホテル飲みを了承しているわけですから、ヤッてもいいかなってキモチはありましたよ。しかしそれはあくまでも「酒を酌み交わせる相手」であれば、です。百歩譲って、酒が弱い男性だとしても、会話が盛り上がる相手であってほしい……! ですが彼の場合、残念ながら会話もイマイチ盛り上がりません。それどころか、「今度はハプニングバー行こうよ!」だの「アナルセックスって興味ある?」など、エロ発言ばかり。お前の頭の中はそれしかないのかよ! 嗚呼、ここ最近で1番ムダな時間です。
さっさと切り上げるには
このムダなひとときをさっさと切り上げるには……ヤルことだけちゃっちゃと済ませて解散するのが一番、という結論に至りました。ヤる・ヤラないの押し問答になれば、時間ばかりがムダに過ぎてゆくだけでしょう。だったら潔くヤルことだけヤッて解散したほうが効率的です。
というわけで速やかに性行為を済ませ、ホテルを出る流れに持ち込みました。ホテルからタクシーが拾える表通りまで手を繋いで歩かされたのは、まぁ後戯みたいなもんと捉えました。タクシーに乗り込んだ瞬間、1秒でマッチング解除・LINEもブロック削除したのは言うまでもありません。
以上を踏まえ、結論。メッセージの段階でどれだけ惹かれる色気があったとしても、いきなりの家デートやホテル飲みはタブーですぞ!
Text/菊池美佳子
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