毒親のことは「見極めないとな」と思った
- みみこ
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確かに○○だから、って明確な理由がない方が柔軟にやっていけるかもしれないね~。
さて、障壁はなかったけどうちの親は毒親だったわけだけど、それを聞いたときどう思った?
- ラマ夫
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う~ん……それを聞いたときは、見極めないといけないなって思った。
- みみこ
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見極める。
- ラマ夫
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僕はみーさんの親についてみーさんからしか話を聞いてない状態だったから。みーさんを信じられないとかじゃなくて、客観的に状況を見極めたいと思った。もしかしたらみーさんの被害妄想で、親は普通かもしれないし。でも、もしも親は普通でみーさんが過剰に反応してるだけだったとしても別に「親は普通だからみーさんがおかしい」とかは言うつもりはなくて、僕自身がみーさんの親とどう関わるかが変わってくるから。それを知りたかった。
- みみこ
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なるほど。それは見極められたの?
- ラマ夫
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あ、本当にやばい親だなぁって分かったのは結婚してすぐくらいかなぁ。だって僕、結婚するまではみーさんの親に2~3回しか会ってなかったでしょ。それも2時間くらいずつ。
でも結婚してから少ししてみーさんの親とご飯に行ったときに、なんか違和感があって。細かいことは忘れたけど、なんかの拍子に「あれ、みーさんの母親、自分の欲求を叶えるために、子供の行動を操ってないか?」って。それで、あぁ本当にやばい親なんだなって。でも僕は親と合わないのも嫌いなのも、まぁよくあることだと思うし、年に数回も会えば充分だと思うから、ていうか月に何度も会うのは過干渉だと思うから、嫌なときは僕を盾にして会わないようにしてくれればいいと思ってるし……。
- みみこ
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ありがてぇありがてぇ(拝む)
- ラマ夫
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そんな言うほどのことかな? 親が好き~!なんて人、いる? 僕だって自分の親のこと、好きでも嫌いでもないんだから、親のこと嫌いな人がいるのは当たり前でしょ。
- みみこ
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親のことを好きでも嫌いでもなくいられるっていうのが、健全な家庭に育ったってことだと思うけどね。
- ラマ夫
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でも親戚間で揉めるのってよくある話じゃない、親戚間で嫌い合うことがよくあるんだから、親子間でもそういうことはあり得るでしょ。それに社会において嫌いな人に「嫌いです」って表明したりすることってまずない。嫌いな人とはなるべく関わらないように距離を置くじゃない。それと同じことが親子間でも出来たらいいのになぁって思う。
- みみこ
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確かに。親子っていうだけで過剰に特別視されるけど、「親子」である前に「人と人」なんだよね。みんなが君みたいな物の考え方をしてくれたら助かるんだけどなぁ……。ところで君のそのフラットな考え方っていうのはどこで培ったものなの?
- ラマ夫
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わからん。
- みみこ
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そこをなんとか。
- ラマ夫
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自分では「フラットだ」ってこともよく分かんないけどな……。僕からしたら、あらゆる偏見とか、バイアスをかけた物の見方をする方がめんどくさいと思う。事実がそのままここにあるのに、なんで無理やり違った捉え方をするのかが分かんない。どの見方が正しいかなんて誰にもわからないし。僕は仕事柄、科学的な思考をするからそれにも関係があるのかもしれないなぁ。
- みみこ
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その科学的な思考っていうのはいつごろ手に入れたの?
- ラマ夫
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中学高校が割りとそういう教育方針だったのかもしれない。あとはね、いつからこう考えてるかは分からないんだけど、僕の根底には「他人を変えることは出来ない」っていうのがある。他人がどんな考え方をしていても、それを「止めなさい」って変えることはできない。出来るのは、自分が変わって「そんな考え方も確かにあるよなぁ」って思うだけ。
たとえ「そんな考え方はおかしいから止めなさい」って変えさせたとしてもそこに意味は無いと思うし。どうしても他人を変えたかったら、それなりに自分が努力して、相手に納得して「それなら考えを変えよう」って自発的に思ってもらわないと意味が無い。そうやっていつも「相手に委ねる」というのが根っこにあるから、人の考えに寄り添ってフラットな考え方をしてるように見えるのかもしれない。
- みみこ
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なるほどなぁ。ある意味で他人に期待をしないというか、自分と他人が全くの別物であるということが純然たる事実として君の中にあるんだなぁ。私と自分を同一視しているうちの母親に爪の垢を飲ませたいわまじで。