マイナスをプラスに

アル

いざという時に頼れる家族や、安心して帰れる場所がないことが、私はずっと本気でつらかった。それが本気でパートナーを求める力になったんだと思う。

みみこ

私もいざ「タッグを組みたい、結婚しよう」と決めたら、全力で婚活に臨めました。

アル

あと毒親育ちの子から「父親がモラハラで酒飲みだったから、そういう男は徹底的に避けた」みたいな話を聞く。親に似たタイプを選んでしまう人もいるけど、その逆を選べる人もいるよね。
うちの夫も「女好きじゃない、お酒飲めない、お金や出世に興味ない」という父と真逆のタイプだわ。

みみこ

私も父とは全く違うタイプを選びましたね。うちの父は人の話を一切聞かないし、自分の考えを絶対変えないので、きちんと話し合って考えを改められる夫を選びました。

それと「絶対、親みたいな家庭にしたくない」という思いが強いです。だから「どんな家庭を築きたいか」を具体的にイメージできたし、夫とも話し合えるのかなって。

アル

夫とどんな風に話してるの?

みみこ

「笑顔の絶えない家庭を築きたいです!」とかじゃなく(笑)、「もし子供ができたら、人前でけなすとか失敗を笑うとか、絶対やめようね」「子どもの自尊心を削ぐようなことはしたくないよね」って話してます。

アル

「不幸の連鎖」とか言われるけど、親を反面教師にすることもできるし、マイナスをプラスに変えることもできるんだよね。

あと、私は結婚で失ったものは何もない。まあ子どもがいないことが大きいけど、お互いに束縛・干渉しない夫婦だから。女友達と飲みや旅行も行くし、仕事も変わらずやってるし、家ではひたすらゴロゴロしてるし(笑)

みみこ

私も失ったものはないです。これもほんと相手次第ですよね。「結婚したんだから、ああしろこうしろ」みたいな夫だったら無理だし。

アル

夫はみみこちゃんのAMの連載は読んでるの?

みみこ

なんか読んでるみたいです(笑)。「面白かったよ~」って言ってました。連載が決まった時も喜んでくれたし、「何書いてもいいよ」と言ってくれますね。

アル

うちの夫は私のコラムや本を読んだことないのよ。「俺のことを気にして自由に書けなくなると困るから」って。私も相手の世界を邪魔したくないから、夫の試合は観に行かない。

みみこ

そういうところもマッチしてるんでしょうね。

アル

「結婚=自由が減る」というイメージがあるけど、どんな相手とどんな関係を築くかだから。みみこちゃんの言うように「結婚=2人でチームになって自由に関係性を作れる制度」と考えてみてほしい。