そのままの自分では認めてもらえないと思っていた
それまでの人生では、夢を壊すような行動や、理想と違った行動をした後の、元カレ達の冷たい視線を嫌というほど経験していた。
笑ったらオナラがうっかりプゥしてしまったときの引いた表情…
ソイヤみたいな名前の機械で、ワキ毛を大収穫祭している私を見たときのガッカリしたような顔…
ドライブ中に酸素と二酸化炭素の話をされ理解できずにいたら「こいつこんなことも分からないのか」という冷めた視線…
そういった体験から、
「女の子はお砂糖、スパイス、その他素敵なものでできているべきなんだから、ゲロなんか吐いたらアウト!!」
「私のままでいても愛されるはずがない!」
というふうに、
男の持つ女の子という生き物への幻想を守り、実際の自分とは違うクリーンな生き物を演じないと愛されないと思い込んでいたのだ。
とはいえ、無理して繕っても結局はボロが出てしまうので、元カレ達とは心地良い関係ではなかったと今は分かっている。