包容力というのは、他人を認められるキャパのこと

 そもそも包容力とは一体何だろうか?
身体がムチムチで大きいというのもひとつにはあるだろうが、精神的な面で言えば『他人の事を認められる能力』のことではないだろうか。

 例えば彼は、いってらっしゃいと言ったときのままのパジャマ姿でお帰りなさいと言っても「まあ~今日もかわいくしてたの?」とドすっぴん顔にキスの嵐をくれるくらい、私の存在を認めてくれている。そのまま何週間も、ボロボロの奥さんに出迎えられてもだ。
「女の子なんだからやめなよ」だとか「普通は違うんだよ」というような定型文を使って追い詰められた覚えもないし、誰か模範的な女の子の真似をしないと冷たくされるということもない。

 彼は、『常識的な人グラフ』からも『素敵な奥様グラフ』からも完全にはみ出た私を更生させようともせず、ひたすら『私』という存在に愛情を示してくれたのだ。

 今まで付き合ってきた人たちに認めてもらえなかった理由も今ならなんとなくわかる。
私の粗を認められるほど愛情がなかったということもあるだろうが、彼らが見ていたのは私ではなく『俺の彼女』だったという点が大きかったと思う。

 「私以外、私じゃないの」と誰か歌っていたけど、ホンそれである。

包容力を見抜いてみて

 上から目線だったり、意見をハナから否定されることが当たり前だと思っていたので、
ゴリラと出会ってから交際までの一歩を踏み出すのに、勝手が違いすぎてかなり勇気が必要だった。

願わくば、似たような境遇で交際を悩んでいる女子には、「モノたりない!」と振る前に私の経験が役に立てればと願うばかりだ。

 ちなみに手っ取り早く包容力を見抜くなら、適当な相談事を持ち掛けるのが一番簡単だが、
仲が深まってきたら私のように目の前で吐いて見せるのも案外アリかもしれない…。

※2017年6月9日に「TOFUFU」で掲載しました

Text/元鈴木さん