そして、ラブラブ夫婦でいる秘訣
そして、いつまでもラブラブ夫婦でいる秘訣だが、ネット情報によると、誕生日や記念日を一緒に祝う、子供が生まれても名前で呼び合う、お互い自分の意見を素直にいう、悪かったら素直に謝る、スキンシップを適度に取る、などが挙げられている。
その前にラブラブな夫婦の定義だが、最初の方は「外出の時手を繋いでいる」など若干浮ついたことや、「お互い共通の趣味を持っている」など「でも同じ趣味ゆえに解釈違いで揉めるのでは?」とケチをつけられなくもないことが書いてあるのだが、徐々に「お互いを尊敬している」「信頼している」など文句が言えない感じになってくる。
だが実際「お互いを尊敬し信頼している」というのが全てのような気がする。
どれだけ仲が良さそうに見えても、相手を動物のように可愛がっているだけで舐め腐っており、お前は俺の言う事を聞いておけば良いんだと言って、相手の意見をまるで聞かないような夫婦は健全ではない。
逆に、一見ドライで趣味も全然違えど、夫は「3日ほど姿を消しますが心配しないでください」という妻の言葉を信じて送り出し、妻も夫の信頼を裏切ってチャラ男くんとのNTRビデオレターを送ってくる事なく、そういう内容の薄い本を抱えて無事帰宅できるなら、お互いを信頼し、相手の趣味と自由を尊重できている良い夫婦と言える。
そういう夫婦関係を作るには、意見を素直に言う、悪かったら謝る、と言うのは極めて大事と言えるだろう。
素直に言わないというのは相手を欺いていることになるし、謝らないというのはこいつに頭を下げたくないし、自分の方が正しいという舐めを表しており、こんなことを続けていては尊敬も信頼も生まれない。
舐めてなくても、謝罪や感謝というのは家族間だと「以下略」になりがちであり、そこから不信感が芽生えることもあるので意識して言っていくようにしなければならない。
しかし、あまりにも秒で謝ると「こいつ謝ってさっさと終わらせようとしているな」と逆に不信感を持たれる可能性がある。
夫婦というのは、お互いに人生を共有すると誓った仲である、故に「パートナーが自分に対し時間を使うことをケチっている」という態度が一番不信感を生むのだ。
面倒な言い争いを避けるために自分の意見を言わなかったり、腑に落ちなくてもさっさと謝って仲直りRTAに挑むのではなく、毎回時間をかけて相手を攻略しようと努めるのがラブラブな夫婦で居続ける秘訣なのかもしれない。
Text/カレー沢薫
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