地元のふるさと納税を冷やかしたら百万円の壺があった「ふるさと納税」/カレー沢薫

今回のテーマは「ふるさと納税」である。
ふるさと納税とは「ふるさと」と銘打っているがリアルふるさとに納税する奴はあんまりいない、で有名なアレである。

私も地元に納税することはないとわかってはいるが、一応どんな心惹かれない品物を返礼にしているか冷やかしに見に行ってみた。
ちなみに私の地元は「福岡と広島にフックをかけることで辛うじて浮かび、どっちかが沈んだら一緒に沈む、でお馴染みの実質沖縄より孤島県」である。

ちなみに私はその孤島に未だ住んでおり、ここから追放されると「国外」以外の選択肢がなくなるため、地元の悪口は1日3回ぐらいにすべきだとはわかっている。

しかし私は地元が好きなのだ。
ただ好きなところが多すぎるせいで排管が詰まって出てこないのである。
悪口がやたら流暢に出てくるのは、量が少ないせいで、ちょっとの隙間からでも出て来てしまうからなのだ。

そんなわけで、何事もなければこのまま骨を埋める、何かあれば山中で遺体で発見される予定の地元が何を返礼としているか、というと、やはり県外の人間に訴求するならこれしかないということなのか「ふぐ」が多い。
あと孤島故に海は多いため、海産物系も豊富である。
さらに焼き物や陶器類もあり、100万円の壺が普通に入っていたりする。

地元には納税しないと言ったが、地元も私に納税してもらうつもりは最初からなかったようだ。

そもそも「ふるさと納税」とは何か、というと私も正しく理解している自信がないので間違いがあったらご容赦いただきたい。

まずふるさと納税と言ったら「節税」できるとして有名だが、税金が安くなるというわけではなく「税金の前払い」に近い。
まず、欲しい返礼品を選び、その代金と支払うと、返礼品と寄付の証明書が届き、確定申告時にそれを使えば、控除上限学内である2000円を引いた金額が住民税から控除されるという。

自分で書いておいて、若干スペースおキャット様顔になってきたが、金銭的に得するわけではなく、むしろ2000円使っていることになるのだが、返礼品に2000円以上の価値があれば実質得と言え、利用者も多い。

ちなみに控除には収入などによって限度額があるので、それを調べないまま100万の壺を頼んではいけない。
最大控除限度額は「年収2500万以上」の独身または共働きの「849,000円」らしいので、100万の壺に関しては「本当にこの壺が欲しい人」以外にはお勧めできない。
逆に言えば「マジでこの壺が欲しい人」にとって、ふるさと納税は、むしろ税務署がカチ込んできそうなほどの得と言える。

つまり欲しい物が一つもなければ、2000円マイナスの恐れがあるので無理にやらない方がいい。
私も何回かやろうとしたことはあるが、これと言って欲しいものがないため、実行に至ってない。

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