離婚後5年未満の再婚は当たり前?多様化する日本の再婚事情

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Matthias Zomer
by Matthias Zomer

こんにちは、斗比主閲子です。

私のこの連載では、事前にいくつかネタ出しをして、そのうち編集者さんの琴線に触れたものを記事にしています。

年始に出したネタのうち、「離婚後の再婚」に編集者さんが物凄く食いつかれました。何か琴線に触れるものがあったようですし、最近は離婚する人も増えていますから、今回は「離婚後の再婚」について書いてみることにします。ちょっとデータ多めです。

実に1/4の結婚が再婚

身近にそういう人が増えているということからも分かると思うんですけど、今時は再婚する人が増えています。

せっかくだから統計を紹介しておきます。厚生労働省の人口動態統計です。こちらで再婚にまつわる数字を確認できます。なお、再婚には離婚だけではなく、死別等も含まれています。

まずは、再婚している人がどれくらいいるかという数字から。
戦後すぐは再婚率(夫婦どちらかもしくは両方が再婚の割合)は高く、1968年に11%と最低の数字になりました。戦後すぐの再婚率の高さは、戦争未亡人の影響があるんじゃないかと考えられます。

1968年以降は一貫して増え続け、最近は27%ぐらいが再婚の結婚となっています。実に四分の一です。多いですね!

また、再婚をしている男女比でいうと、男性20%、女性17%と男性が若干多めです。これは昔からずっとこの傾向です。

再婚のボリュームゾーンは30代~40代前半

再婚する人は初婚の人に比べると若干年齢は高めです。もともと結婚していた人が再婚するわけですから、初婚の人に比べて年齢が上がるのは当たり前といえば当たり前ですかね。

女性のほうが比較的若い年齢に寄っているものの、男女ともに30代~40代前半がボリュームゾーンで、この年代が再婚をしている人の60%をカバーしています。

※グラフは人口動態調査(2015年)より筆者が作成

ボリュームゾーンは初婚の人と多少上にずれてはいるものの、他に注目するところとしては50歳以上の比較的高齢の男女でも再婚していることでしょうか。

初婚でも同じことが言えますが、別に20代~30代で結婚しなければいけないなんてルールはないんですよね。結婚するメリットがあるのであれば、いつ結婚してもいいわけです。