こんにちは、斗比主閲子です。
結婚してから「あの人、あんなんじゃなかったのに!」と後悔することってありますよね。
結婚はある種勢いが必要ですから、勢いに乗っていつもより頑張りすぎたり、相手を見る目が濁ったりすることがあります。そういうものですから、私は、隠した方が悪いとも、気付かなかった方が悪いとも思いません。お互い様ですからね。
一方で、結婚する前から「苦労はしそうだな」と事前に予知できていても、「こんなはずじゃなかった!」と思うことがあります。その一つが、結婚相手が長男だったときの苦労です。
結婚は個人対個人というけれど……
今どきの結婚はほとんどが恋愛結婚で、当人同士が好き合ってするものです。昔みたいに、その家に生まれたら結婚相手が限定されているという人はそうそういないでしょう。
ただ、結婚したら相手の家族と接点がないかといえばそんなことはありません。結婚式に相手の親族を呼ぶのは当たり前になっていますし、盆や正月にお互いの実家に帰省するのもよくあることですよね。
結婚相手が長男だと家族の付き合いがもう少し濃密になる傾向があります。統計を見ますと、同居している子どもは長男が3割ぐらいで一番多くなっています。
昔の家父長制がまだ残っているからか分かりませんが、長男に対しては、一緒に同居して欲しいとか、家や墓を継いで欲しいとか、親が非常に期待を寄せていることがあるんですよね。
また、長男の方も長男の方で、子どもの頃から「お兄ちゃんなんだからしっかりね」と長兄であることの期待を受けて、家を継ぐのが当たり前と思っていることがあります。
家族全員が”長男が絶対だ“と信じているようだと「長男教」と呼ばれたりします。