4人に3人が長男と結婚してる!?
では、長男との結婚が珍しいかといえばそんなことはありません。日本では子どもの数が2人が一番多く、大体6割ぐらいです。ふたりっ子の性別の組み合わせは、
・長男-次男
・長男-長女
・長女-長男
・長女-次女
ということですから、長男が占める割合は3/4です。
きょうだいが3人以上だったりすることもあるでしょうし、もしかしたら次男以下のほうが結婚しやすいという傾向もあるかもしれませんが、結婚相手が長男であるのは多くて当然なわけです。
長男への期待は冠婚葬祭から察しよう
長男に対する家族の期待が高いかどうかを把握する方法としては、冠婚葬祭がどれだけ重たいか(豪華であるか、力が入っているか)をチェックするというのがあります。
冠婚葬祭はその家が家系(家族の繋がり)を大事にしていればしているほど、参加する親族が増え、豪華になるものです。そうとなれば、家を継ぐ、名前を継ぐのは長男という発想がありますから、冠婚葬祭が重たい家では、長男に期待する役割も自然と重たくなるわけです。
配偶者の冠婚葬祭に参加してみて、配偶者はお殿様みたいに何もしないでいいけれど、自分は家の仕事を振られるようであれば、今後”長男の嫁”として扱われるのは必然となります。
他には、結婚のときに姓を夫側にしたいかの希望がどれくらい強いかでも、ある程度察することはできるかもしれません。
同居と介護と相続はセットと考える
長男との結婚で理解したほうがいいのは、同居と介護と相続がセットになる可能性があることです。要は、夫の両親と同居してしまえば、夫の両親を介護することも期待され、最終的にはその家を(配偶者である夫が)相続するというもの。
結婚相手が長男だと、同居を期待されるのはある程度予想できることだと思います。家賃を節約でき、子どもの世話の手伝いをしてくれると考えれば、同居することは必ずしも悪いことではありません。
ただ、同居をしたとなれば、相手の親からはその後の介護も期待されることが多々あります。かなり重たい介護であればプロに任せるということになったとしても、老後の事務処理やちょっとした作業をお願いされるのは日常茶飯事となります。
結果として、何十年間も夫の両親と暮らすことになり、周りも夫が家と墓を相続するのが自然と考えるようになるわけです。