雑談をきっかけにサクサク話せるのが理想

「よし、今日はこの問題を話し合おう!」といって急にホワイトボードに論点を整理しだしても、議論のテーブルにつく人はほとんどいないでしょう。仕事ならまだしも、家庭だとビジネスライクなやり方は嫌われます。

だから、(3)(4)(5)みたいなものが大切になってきます。

普段から雑談でも話す機会が毎日あれば、そこに自分が懸念している夫婦の問題を滑り込ませるのは難しいことではありません。また、雑談をしている中で、お互いの状況を共有できたりもします。長い間、夫から職場の上司に対する不満を雑談で聞かされていれば、転職を切り出されても唐突な印象は受けないですよね。

また、これも当たり前ですけど、お腹が空いていたり、子どもが目の前にいたりすると、話す気分になれませんから、お互いに落ち着いたときを見計らって話し始めるのも大切です。仕事からヘロヘロで帰ってきてお腹が空いているのに、玄関で「なんで○○してくれないの!」っていきなりパートナーから怒鳴られたら辛いですよね(笑)

話し合うスタイルは落ち着いていれば何でもいいので、お互いの足や腰を揉みながら話し合うのもいいですよね。我が家はこれが好きで、「じゃあ、まずはソファで寝っ転がって。足を揉むから、こっちの話を聞いてよ」みたいに話し合いを始めたりします。

最後に、(6)のパソコン、ホワイトボード、紙の活用を簡単に説明しておきます。

これは、意識を他に向けて建設的な話をする、議論を整理する、次のアクションを明確にするという目的があります。ただ、口で会話をしたことは残らないですからね。自分が覚えていても相手は忘れることはありますし、逆も然り。

我が家では、話し合って決めたことを夫婦のGoogleカレンダーに入力するようにしています。

以上が我が家の話し合うためのコツです。
まったく話し合いをしたことがないご家庭なら、お互いに足揉み・腰揉みをしながら話すのがお勧めです!

Text/斗比主閲子
※2017年8月2日に「TOFUFU」で掲載しました。