今年ももう終わりである。
今年一年を一言で言うと「見たか、後半の巻き返し」と言ったところであろうか。
もちろん仕事の話ではない。こちらは『一定して低い』という逆の安定感が出てきてしまったようにも見えるが、不安定になる一方だ。
一つや二つではとてもやっていけないので、とにかく手数を増やすという、年々働き方が日雇い労働になってきてしまっている。
しかし、昼間会社員をし、夜コンビニで働き、土日工事現場で働いている人が、結果的にどうなるか、みなさんも何となく予想がつくと思う。
近々同じことが私の心身に起るような気がしてならないが、働かないとよりスピーディに死ぬという、巻きで死ぬか押しで死ぬか、みたいな差しかない。
だが幸い打開策はわかっている。特に理由のない二兆円(非課税)の導入、そして、私以外の誰かが、私の本を買って燃やしてまた買い続ければ、この問題は解決する。
そして私以外の誰かとは、今これを読んでいる3人ぐらいの読者だ。
たった3人でも不安に思うことはない。ひとり30万冊買って燃やせば、かなり私は救われる。少数精鋭の気持ちで頑張ってほしい。それがお前らの来年の抱負だ。
湿り気の多い話はここまでにして、歴史に残る後半の巻き返しの話をしよう。
このコラムを最初から読んでいる1.7人ぐらいは既知だろうが、今年はFGOの坂田金時ガチャ5万爆死で開幕した。
推しと言うのは出れば無課金。
「50,000=推し=0」という方程式が数学的にも実証されている。「50,000」部分はどれだけ額が多くても関係ない。
しかし同時に「50,000≠推し=死」でもある。ここも「50,000」の数字に上限も下限もない。つまり、推しが出なければかけた金額に関係なく「DIE」だ。
しかも、かけた金額が大きければ大きいほど凄惨な死に方になる。私も私の収入からすれば、湖に逆さで垂直に突き刺さるぐらいの死に方をした。
その傷が癒えかけたころに「土方歳三ガチャ」の登場である。結果としては出なかった。
物書きのすごいところは、失恋しようが離婚しようが、大病を患おうがいつかそれをネタにし、飯の種にできてしまうという強さである。
つまりヒドイことが起こっても、ひどければひどいほど、それが大きな力になって自分を救うかもしれないのである。
しかし、この第一回土方歳三ガチャに関しては「言いたくない」「思い出したくない」というまさかの黙秘権行使状態に陥ってしまった。
「いろんなものが死んだ」
土方ガチャの結果がもたらしたものはあまりにも大きかった。
そこからの巻き返しである。
巻き返し状況に関してはバックナンバーを読んでもらえればわかる。もう一回言っても良いし、何度でも同じ話をしたいと思っているが、文字通り同じ話をして私が悦に入るだけという地獄の無限ループなので、地獄や無限ループが好きという人だけ、繰り返しバックナンバーを読んで欲しい。
つまり「諦めなければ願いは叶う」ということである。
まさか、自分が、このような使い古されたクソワードを真顔で言う日が来るとは思わなかった。諦めないで叶わなかった時の責任も取れない癖に適当なことを言うなと思っていた。
でも、俺様は、諦めなかった結果、願いが叶っちゃったんだからしょうがねえ。
それを夢破れかけてる奴に自慢せずにいられない。つまり「諦めなければ願いは叶う」と言っている奴は、あなたを励ましたいわけではない。「ま、俺はあきらめなかったから願い叶ったんすけどね、お前はどうか知らんけど」という、勝者の談、勝った官軍様のありがたいお言葉なのである。
つまり「諦めなければ願いは叶う」と言っている奴は、より強く殴ってよい、ということだ。来年のライフハックとして覚えておけ。
来年の方針が決まったところで今回のテーマは「互いのマイルールと譲り合い」である。
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