「背徳感があるセックス」にハマった彼女

この経験、彼女は妙に楽しかったのか「背徳感があるセックス」にハマってしまい、以後、夫の出張の際は毎度僕を呼ぶようになった。そして、「ねぇねぇ、私、アナルセックスしたことないの。やろうよ。絶対に私は夫とはできないから」と僕に言ってきた。

この要求にも応えたのだが、このままこの関係を続けるといつしか矢口真里のように不倫相手と夫が鉢合わせる可能性に僕は恐怖した。何せ、慰謝料を払うような収入を僕は持っていないのだから。

だから彼女が夫について行き、海外で駐在員妻生活を開始したときは少しホッとした。時々メールはしたものの、自分としては「あぁ、あの間男生活が夫にはバレてないんだ……。訴えられることはないんだ……」という安心感だけだった。

しかし、彼女が4年後に帰国したとき、彼女は豊洲のタワマン生活を開始、また僕を呼び始めた。同様に出張のときはセックスをするようになった。こちらとしては「頼むからあなたはもう少しリスク管理してくれ!」と思うが、時に誘われると性欲に負け、行ってしまう。

それから半年ほど彼女からは連絡はなかった。ここで伝えられたのはコレだ。

ニノミヤさーん、私、妊娠した。この半年、夫以外とはセックスしてないからあなたの子じゃないから安心してね!」

こちらとしては、なんという天真爛漫かつ自己中心的な女性に付き合わされたのか……と思いつつも、夫が少し可哀想になるヘンテコリンな彼女との案外長い付き合いだった。以後は一度も会っていない。

Text/中川淳一郎

前後の連載記事