「間男」という言葉はとことん間が抜けている。夫がいない昼間や出張中、人妻の家に忍び込んだり、ラブホテルでセックスをする男のことを指すが、僕はどうやら「間男体質」があるようだ。不思議と人妻から間男としての誘いがいつもあるのだ。
僕は当時、しがない年収300万円ほどの27歳フリーライターだったのだが、外資系コンサルティングファームに勤める40代夫と結婚した31歳の人妻(子どもはいない)からなぜか好かれた。夫は海外出張も多かったのだが、その度に田園調布の超高級マンションに呼んでくれた。
「ねぇねぇ、ニノミヤさん、これから3泊、夫はロンドンにいるからずーっといていいよ!」と彼女は言い、3泊4日、一緒に過ごそうと提案してきた。ただ、僕は出張の日程が突然ズレて早く帰ってくることもあるだろうと考えるため、中日の1泊2日だけ彼女と過ごすべきだと考えていた。
「えぇ~、全然そんなの気にしないでいいのに!」
と彼女は言うも、年収300万円で将来性もない若い間男との性欲関係がバレることにより、彼女とセレブ夫との生活をぶっ壊すわけにはいかない。僕はこのオファーには猛烈に反対した。だって、台風が来たら飛行機なんて飛ばないのだからそこで戻ってくる可能性もある。
夫がロンドンに行っている間に
無事、夫がロンドンへ着いた夕方、彼女の家に行くとすぐに玄関でディープキスをして「ねぇねぇ、ニノミヤさん、待ってたよ。今、夜ご飯作ってるからね」と言い、僕のアソコをジーンズの上から触ってきた。
その後はエプロン姿で料理する彼女を見ながらビールを飲み、30分後には2人して宴会が開始した。高級そうな生ハムやら1瓶1,000円はするようなドレッシングを使ったサラダなどが出てきて、メインは子羊のローストだった。よく名前を聞くベーカリーのバゲットも用意してくれ、最後はエスプレッソを出してくれた。
その後は一緒に風呂に入り歯を磨き、セックス三昧である。彼女と夫が一緒に寝ているダブルベッドでこの晩は4回セックスをした。そして、この日は半ダースのコンドームを持ってきていたので、起きてすぐにまたセックスを1回した。
その後、朝食を彼女は作ってくれ、それをおいしくいただいた後、僕としては「午後になると夫が帰ってくるのが怖い」ということで、午前中にはこの家を出ることを決めた。当然、彼女としても、夫と髪の毛の長さの違う人間の髪の毛が落ちていたら怪しまれるだろうから掃除は必須だろう。そして、最後のコンドームを使った。
僕は幸いなことに体臭はキツくないため、家の中に自分のニオイは残っていない。だが、2人分の食事をしたなど、2人いた痕跡が残らないように必死に入口から廊下、風呂、トイレまでチェックをし、僕がいたことが彼女の夫に知られないように細心の注意をはらった。
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