私用の具体的なピカソメイク方法

最後に具体的に私用のピカソメイクを少し紹介したいと思います。

まずちょっと前の好きな自分を思い出します。私は狐や日本猫ぽいと言われていたし、自分もそれが気に入っていたのでつり目を強調し目元の印象をさらに強くしていました。そして次に今の自分はどうかを考えます。私は加齢によって全体的にゆるみが発生しているからたぬきと言わることが増え、今の自分に無理なく似合うものやアラを隠すことを考えてお化粧しているなということに気付きました。いつの間にか攻めより守りの体勢に入っていたということです。
少しだけ前の私に戻るために一番必要なことは、目元に強さやシャープを取り戻し強まること。昔は濃いアイシャドウを塗ってさらにアイライナーを太く引いていたけど、それじゃちょっと古いし今の自分には合わないので、自然に目元を強調してみようと思いました。
それにぴったりなのが去年買ったトムフォードのアイカラークォード/ミンクミラージュ。死ぬまで買わなくてもいいくらいアイシャドウの在庫を持っている私のNO.1アイシャドウパレットです。廃番になってしまった人気ココアミラージュより赤みを抑えたブラウンパレットなんですが、これを買ってから他のアイシャドウに興味がなくなってしまったレベルでお気に入りです。ナチュラルなのにくっきりはっきりした強い目元を作れるし、口紅の色を選ばないのも最高!塗り方で気をつけていることは濃く塗り広げないことと、まつげの間までキワをしっかり締めること。目のキワでアイメイクを完成してやるぞ、くらいの気持ちで色を重ねていき、丁寧にぼかすといい塩梅になります。そしてさらに細くリキッドライナーでキャットラインを引いてブラウンマスカラを1回塗りで目元完成。
昔よりはずっと薄いし洗練されているのに、昔の好きだった目元を取り戻した感じです。

コロナで毎日マスク生活だし、今はメイクを練習するのに良い時期。今のお化粧にモヤモヤと不満がある方は一度試してみてもいいかも。しつこいけど最後に!いいですか?自分の少し前の好きな顔を思い出すコツは、鏡を見ず現実は甘く優しく、過去は美化してOK。昔に言われた心無い言葉は全て幻、忘れて。それは気付かなきゃ存在しないから。好きだった部分を大事にして肯定して。みんな違ってみんないいし、やり方もみんな違っていいんです、自分だけの満足する方法をみつける手助けになれればなと思います。

Text/お魚