あなただって嫌でしょ?が通用しない

そこで大半の女性は、男性からアナルセックスを求められた際の断り文句を用意しています。「私が○○君の前立腺攻めをしたいと言ったらどう思う?」「私がペニバン装着して○○君のアナルに挿入したいと言ったらどう思う?」と。要するに、自分がヤラれて嫌なことを、他者にヤろうとするのは間違いですよ……と諭す作戦です。

その作戦、俺には通用しないぜ……という遠回しなサインが「自称S」発言なのです。俺は攻めるのが好きなSだからアナルセックスを求める! しかしSなのだから前立腺攻めやペニバンのようにMyアナルを攻められるプレイはお断り……って主張ですよ。うーむ、そうなるとSを自称する人物に、「自分がヤラれて嫌なことは、他者にヤッてはいけない」というロジックは通用しないことになります。なかなかの策士じゃのう。

それにしても一部の男性はなぜ、あんなにもアナルセックスに憧れを抱くのでしょうか? 理由はいくつか考えられますが、おそらくは「強い締め付け感」を期待しているのでしょうね。なんてったってアナルには肛門括約筋がカスタマイズされていますから。肛門括約筋……いかにも締め付けが強そうな響きです。

彼らが「強い締め付け感」を求める理由

次の疑問! 彼らはなぜそんなにも「強い締め付け感」を追い求めるのでしょうか? というわけで、過去にアナルセックスを求めてきた男性たちの共通点を集計してみました(注:求められただけで、応じてはおりませんぞ)。アナルセックスによる強い締め付け感を欲してやまない彼らの共通点は……。

皆、チンチンがスリムでした。彼らの名誉のため申し上げますが、短小という意味ではございません。長さは充分にあるけれども細い、とか。長さは平均的だけど細い、とか。チンチンが細いぶん、膣の締め付けに物足りなさを感じ、アナルに挿れたがったのでしょうね。

ここまで書いて気付きました。合コンで「どっちかって言うとS」「けっこうS」と自称する男性たちが言う「S」とは、サイズのことだったのでしょう。MサイズでもなくLサイズでもなく、スリムなSサイズですよ……と。

Text/菊池美佳子