自分の人生も決めるのも、幸せにするのも、自分にしかできない

そして、「彼とこれからも付き合っていくって決めたんだから、それを絶対にやり遂げなくちゃ」と最初に決めてしまうのではなく、一旦自分の中で有効期限を設けます。

一度感情の全てをぶちまけたあとは、それっきり話題に出さず、たとえば有効期限を一年として“お試し”で交際を続けます。何度も浮気の話題を口にしたら否が応でも頭にこびりついて離れませんから。
その間、彼に対する気持ちにも変化が訪れるかもしれませんし、自分の感情にも説明がつくようになっているかもしれません。
一年経って、それでもどうしても許せない、彼に対する嫌悪感が一切なくならない、ということであれば、そのときはスッパリと別れる選択をします。
もしかしたら、あと3年、5年と時間が経過すれば、また気持ちは変わる可能性もありますが、時間は有限ですからね。

いつだって自分の人生は自分で決められる、自分を幸せにするための選択は自分にしかできない、ということを心に留めておくことは、とっても大事なんです。

あなたは「以前のような関係に戻りたい」と仰っていますが、彼が浮気をする前の関係に戻れることはありません。

厳しいことを言うようですが、すでに起きたことはなかったことにできないのです。

どうしたって思い出してしまいますから、感情がかたちを変えて落ち着くべきところに落ち着くまでじっと見守るしかないのです。

よく「パートナーの浮気を乗り越える」「浮気したパートナーを許す」という言葉が聞こえてきますが、それがプレッシャーとなり重くのしかかっているような気がします。それに、「こちとら被害者なのになんで勝手に乗り越えさせられなくちゃいかんのだ!」「望んでもいないのにいらん試練を与えてくんな!」って思いません?
だから、無理に乗り越えよう、頑張って許そう、としなくていいと思います。
でも、ずっと同じところに留まり続けるのはつらいですし、許さないまま気持ちを保ち続けるのはエネルギーが必要で疲れてしまいますし、そんな状態で付き合っていてもきっと楽しくないですよね。

乗り越える/乗り越えない、許す/許さないと2択にして自分を追い込むのではなく、その間で揺れ動く苦しい時間を彼とどう過ごしていけばいいかという部分で、これから先の彼との関係性を考えてはいかがでしょうか。

— —
この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。

Text/ものすごい愛
Banner design/saori・tanaka

※現在、多数のご相談をいただいております。
ものすごい愛さんに順次回答いただく予定ですが、隔週掲載となるためお待たせしまうこと、すべてのご相談に回答できない可能性もございます。
誠に恐れ入りますが、何卒ご容赦くださいませ。(AM編集部)

『 今日もふたり、スキップで~結婚って “なんかいい” 』が発売!

『 今日もふたり、スキップで~結婚って “なんかいい” 』 / 大和書房/11月22日発売

結婚して、まる3年。夫婦、ふたり暮らし。
食べさせたいのはきれいに焼けたほうのハンバーグ、ついでにもうひとつ淹れるドリップコーヒー、 眠れなくて深夜に誘う近所の散歩…楽しい、楽しすぎる、楽しくってしょうがないぜ、結婚生活!
読むとどうしても幸せになってしまう。“ものすごい愛” にまみれたサイコーにハッピーな日常エッセイ!