思い出の監督になる

要は早く客観視することです。恋愛ってよく考えると、どこの馬の骨かもわからない相手に興奮している状態です。それは恋の魔法がなせる技です。恋愛の最大の敵は客観視で、冷静に考えると大したことがないことに興奮しているのに気が付きます。そして、その気持ちが落ち着くと出会いはまだ無限にあることに気が付くのです。

撮り終わったフィルムにメロディーをつけたり、映像をリンクさせるように思い出の監督になって編集作業をするのです。良い監督になるためには思い出を客観的に見る必要があります。そういうことをしているうちに、失恋を過去の作品として見るようになります。感動大作を作れば、より早く忘れられます。その過程で泣くかもしれませんが、泣くとより早く昇華できるんです。七つの海は女の涙で出来ておりますのよ(©花登筺先生)。

とにかく客観視

というか、実はこの相談文を書いているうちに、あなたの中で思い出がだいぶ客観視できたのではありませんか? あなたは冷静に分析出来ているし、客観視もしています。あとはそれに音楽をつけたりして遊んで、思い出を作品に昇華させてあげましょう。そして、あなたが失恋を過去のものとし、パワーアップしたら、あなたが優位なカタチで彼とまた巡り合えるかもしれません。

ただ、日常を過ごす上で足元には気を付けてくださいね。

♪どうしてなの 今日に限って 安いサンダルを履いてた♪(DESTINY)

彼と偶然に再会した際にこんなことが起こってしまうかもしれません。ふふふ。
良い思い出作品を作って、早く過去にしてしまいましょう。

TEXT/肉乃小路ニクヨ
記事初出:2020.11.17