憧れていた彼女と念願の…

かくして彼女は我が家に泊まることになったのだが、僕は学生時代に毎日ドキドキしながら資料室及びローバーミニを見ては素っ気ない対応をされていた美女が同じ空間にいるのが幸せで仕方がなかった。

「お風呂、沸かしましたのでどうぞ」

そう彼女に伝え、彼女が風呂から出ると僕も風呂に入り、これからどうするべきなのかを考えた。完全にアソコは勃起しており、風呂の中でオナニーをし、一旦精液は出しておいた。このままどうなるのかわからないのに、性欲ムンムンではマズいと思ったのだ。とりあえずは「賢者タイム」は召喚しなくてはならない。

風呂から出るとすでに布団は敷いており、僕たちは自然と性行為に入った。ディープキスをすべく舌を彼女の口の中に入れてデロンデロンと掻き回したところ、「アァ、いい。ニノミヤ君、キスってこんなに楽しいのね……」と小山さんは言った。

「もっとやろうよ」と彼女は言い、恐らく我々は20分ほどディープキスをしつづけた。長身の2人なだけに、そこからの体位は若干ズレることはあったものの、挿入に至るまで、とことん互いの身体を舐めまわす。そして、最後に再び「ニノミヤ君、あなたのキスが好き。もっとやろうよ」と再び数分間のディープキスをした。

座位の状況でこれをしたのだが、彼女は腰を上げ、僕のアソコを掴んで彼女の陰部に入れてくる。そこからは大きな喘ぎ声を上げながら彼女が腰を動かした。大家さんに聞かれないかが心配で仕方なかったが、この快楽には勝てず、この晩は朝まで4回セックスをし、起きてからも2回した。

朝ごはんを2人で食べた後、彼女は「来週末もまた来ていい?」と言う。僕は憧れの彼女が来てくれるのは嬉しかったので「ぜひ」と言う。

彼女から突然の告白

そこから数ヶ月、本当に毎週幸せな週末を過ごしたのだが、ある日突然彼女がこう言った。

「あのね、ニノミヤ君、私、あなたのことが好きになったの。結婚しない?

この瞬間、不思議な感覚なのだが、僕は突然冷めてしまったのだ……。学生時代はどんだけこちらがアプローチをしようがつれない対応ばかりしてきた女性が、安定した大企業のエンジニアになって、それなりに何週間か僕の生活を見続けた結果、突然プロポーズをしてきた。

このまま恋人同士としてしばらく付き合うのであれば彼女への恋愛感情は続いたのだが、途端に結婚を匂わせてきたことに突然冷めてしまったのだ……。このときの気持ちは今でもよく分からないが、僕はキレながら小山さんにこう言った。

「なんで去年、僕が学生だったときにそれを言ってくれなかったんですか! あのときは小山さんだってモテただろうし、僕みたいなカネもない男は相手ではなかったんでしょ? で、色々と今の自分を考えたら僕がまぁ、アンパイ的なまともな男、と思ったの? それがここまで何週間か来てくれた理由なんですか!? もっと早く言ってくれるか、自然とそういう雰囲気になるまでその発言は待ってほしかったです!」

僕は彼女のことが好きだった。でも、突然のこのプロポーズには本当に引いてしまった。多分彼女は自分がモテると思っていたのではないだろうか。だが、毎年年を重ねるにつれ、モテ度合が減ったことを感じ、「まぁ、この辺で手を打っておくか……」と僕に声を掛けてきたのでは、と思ったのだ。

女心は難しいが、男心も案外難しいものなのである。

Text/中川淳一郎

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