言葉での意思疎通なしで本気の恋は無理

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私がパリを訪れるまでは「パリジャンは冷たい、英語で話かけると無視される」という噂を信じていました。
ところが、ドイツ人の女の子にこんなことを聞きました。
「パリジャン『エクスクーゼ・モワ』(すみません)ってフランス語で質問すればちゃんと英語で応えてくれるよ」というのです。
なるほど、初めに「私はあなたの国の言葉をリスペクトしていますよ」という態度でいどめば、パリジャンもこちらに顔を向けてしっかり返事をしてくれるんだ、と。
初めてパリを訪れた時に実践したら、確かにほとんどの人は応えてくれました。

ところが、パリのチェーン店らしき靴屋で試着したときに英語で「大きいサイズあります?」と聞いたところ「I don’t speak English」と返答されて、会話がシャットアウト。
20代の若いパリジェンヌの店員なのになぁ、とちょっと動揺してレジで支払いを済ませた後、私の口から出たのは「グラッツエ」と直前までいたイタリアの「ありがとう」でした。もうむちゃくちゃ。
恥ずかしいので小走りで店を出た覚えがあります。

そもそも店に入るときに、パリでは「ボンジュール」というのが礼儀、店を出るときは、さようならの「オーヴォア」と言います。
当時私はそれを知らずにズカズカ店に入って、観光客態度丸出しだったんですね。

あと、パリに住んでから道に迷ったときも「エクスクーゼ・モワ」と言って、時にはその後に「マダム」「ムッシュー」をつけると、さらにパリジャンは親切に応えてくれるということも分かりました。
ただ、パリジャンに道を聞いても3人が3人とも全然違う事を言うので、今ではパリジャンをたよらず地図をたよりにすることにしています。これもまたパリらしい話ですが。

さて、こんな風に導入である挨拶からしてパリではフランス語がとっても大切。
先週お話したとおりフランスでは言葉が命
どれだけ不細工な人だって(失礼)お話が面白ければモテモテだし、どれだけ美男美女でも、話が面白くなければ相手にされません。
だから、じーっと黙っていても「何も考えてない人」もしくは「こいつはなんてなんだ」と思われて終了です。

だからフランスに住みたいならばフランス語が必須なのです。