WANIMAみたいな男性とヤッた記憶がない「物忘れワンナイト」/妹尾ユウカ

おそらく今年の2月頃かな。ジョニーデップを装ったWANIMAみたいな男性と酔った勢いでヤったんです。流れとしては、お互い同じバーに別々で来ていて、なんでか知らんけど仲良くなって、なんでか知らんけど気付いたらそいつの部屋にいました。

そんでね、どんなセックスをしたかとかも全く覚えていないんですよ。あまりに覚えていなすぎて「もはやヤっていないのでは!?」と一瞬、期待をしたんですけど、朝目覚めたときの男の第一声目が「マジ今日仕事じゃなければな〜(笑)」だったので、これは確実にヤってますね。残念賞。

その情事に関して、私がかろうじて覚えていることは相手の風貌がジョニーデップを装ったWANIMAだったことと、なぜか玄関で墨汁の匂いがしたということ。「お前、書き初めした?」と聞きたくなるほど墨汁の匂いが漂っていました。それと、全くタイプじゃなかったということだけは今でもハッキリ覚えています。朝起きてビックリしたもんね!

さらにビックリしたことは、そいつの部屋にアイコスとコートとピアスを忘れてしまったこと。男性とまた会う口実を作るために、アクセサリー類などを洗面台やベッドの端にわざと置いていく女がいると聞いたことがありますが、もうここまで色々な物を忘れると重度の物忘れを心配されます。実際、WANIMAとまた会う口実が欲しかったわけではございませんし、中途半端にピアスだけなどを忘れると「めんどくさい女だな」or「また来る気満々じゃん」と勘違いをされてしまいますが、もはやアイコス、コート、ピアスという豪華3点セットを忘れると「え、ビョーキ?」もしくは「コイツヤバくね……?」という心配、いやドン引きが勝つので、この件は私の勝ちですね(?)

そもそも、2月の朝にコートも着ないで外へ出た時点で、絶対に寒かったはずなのに「あー、今日も寒いなぁ〜」としかきっと思わなかったんでしょうね。やっぱりお酒は怖いです。