責められたり怒られることなんてない。守られるべき存在です。

人生は、失敗したり、恥ずかしいことをやらかしたり、痛い目を見たりなど、様々なことを経験し、そこから学んだり省みたりしてこそ豊かになっていくものだと思います。
とはいえ、いくら経験者から「もっとこうしたほうがいいよ」「そういうのはよくないよ」と言われたところで、実際に経験してみないとなかなか身に沁みないもの。あとになってから「あのときの自分はよくなかった」「もっとこうしたほうがよかったな」「あの人の忠告通りだった」と、気づくことが多いでしょう。
それは、ほんとうにとても大事なことなんです。
だから、年長者は相談をされてアドバイスを求められたときに、相手の今後を決めつけないように、人生の答えを教えないように、気を付けて接するのだと思います。
そんなの、野暮だし、聞いているほうだって鬱陶しいですからね。

でも、今回ばかりは、あなたの今後の人生、そしてあなたの身を守るためにも、最初に答えを言わせていただきました。

どうか、今後はもう2人きりで会うことのないようにしてください。
言いにくかったら、断る勇気が出なかったら、誰か信頼できる人に代わりに言ってもらうのでもいい。
どんな嘘や言い訳を言ったっていい。
「そういうの、よくないですよ」と彼を諭す必要もありません。
ずるい人間、自分を消費しようとしている人間とは、真正面から向き合わなくていんです。
家庭や学業など、あなたにも事情があって簡単ではないかもしれませんが、できればそのアルバイトは辞めたほうがいいと思います。
なぜなら、あなたが店長の誘いを断ることで、逆恨みをされて嫌がらせをしてきたり、根も葉もない噂を流されたり、なんてことも考えられるからです。

残念なことに、大人だからって無条件に信用していいわけじゃないんです。
かなしい事実なんですが、自分より知識や経験が乏しい人間を欲望のまま食い物にするクソな大人は、世の中にたくさんいます。
そんな人間と、あなたは交流を持ってはいけません。
「いい人だから、そんなことするわけない」と思うかもしれませんが、あなたの相談文を読む限り、彼は真っ当な人間とは到底思えないので、可能性としては大いにあるということを必ず心に留めておいてください。

最近、事件の被害者に対する理不尽な攻撃が問題視されています。
「そうさせる側に問題があったからだ」「被害者がこういう人間だから事件が起きたんだ」などとひどい言葉をぶつける人間たち、そしてそれをおもしろがって煽る人間たちに、わたしは強い怒りがあります。
あなたが誰かに相談すること、助けを求めることで、「あなたに隙があったからでしょ」と責め立てる人も、もしかしたら現れるかもしれません。
それによってあなたが余計につらい思いをしたり、その可能性を考えて誰かに打ち明けるのを躊躇してしまったり、よりいっそう不安になるかもしれません。
でも、あなたは誰かに怒られたり責められたりするようなことはしていないと、覚えておいてください。
あなたは、守られるべき存在です。

信用のできる大人に相談をして、助けを求めてください。
どうか、自分の身を守ってください、
自分の身を守るというのは、なにも「あなたひとりだけで戦いなさい」という意味ではありません。
誰かに助けを求めること、向き合わずに逃げることも、自分を守る術のひとつです。

今回、わたしに相談を送ってくださってありがとうございます。
わたしは、あなたよりもずっとずっと大人だから、若いあなたを守りたいと思っています。
わたしは、あなたの味方です。

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この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。

Text/ものすごい愛
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※現在、多数のご相談をいただいております。
ものすごい愛さんに順次回答いただく予定ですが、隔週掲載となるためお待たせしまうこと、すべてのご相談に回答できない可能性もございます。
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