Thinkin’ about the code By Ed Yourdon「SNS女」[ｴｽｴﾇｴｽ・ｵﾝﾅ] esuenuesu・onna
生息地：1人部屋。よく各地を旅するが、大体移動も一匹で行う。
特徴：他の個体と暮らせない偏狭な性格であることが多い。
「あたし、幸せです」というつぶやきで満たされる人。
facebookやtwitterをスクロールすると、どんぶらっこっこ、他人の「幸福」が流れてくること、流れてくること。リア充アピールって、意識的にやる人は逆に満たされていない。無意識にやってる人は、自分語りがクセになっている人。
そういえば私の上を行くほど毒舌の女精神科医に、ネットでリア充アピールし始めたら相当孤独だから、もしやってるんだったらやめなさいねとか言われたわ。
twitterやfacebookでの「似非リア充」アピールが病理として話題になってるとか。
でも、そういう人って本当にリア充なんじゃないの？ 少なくとも「リア充」だと感じている心持ちは、本人にとっては本物なんじゃないの？ と一応反駁してみたら、「フッこれだから素人は」バリの呆れ顔をされてこう反撃された。
「本当に幸せをしみじみと感じられている人が、『休日はこんなに楽しいことしてま～す』『こんなに楽しい仲間に囲まれてま～す』『こんなおいしいもの食べてま～す』ってアピールする必要がどこにあるの？ しかも不特定多数に」
え、でもでもぉ、ほら、たとえばフォロワーとかfacebookの「友人」に「ここに今いるよ。だから来られる人は参加してね」っていう連絡事項とか、そういうメッセージボード的役割もあるわけ…。
「そんなのメールで誘えばいいじゃない。本気で招待したい友達ならCCで一斉メール作ったって5分もかからないわよ」
……す、すんません。確かに。
アンタ、バカァ？（akaアスカ）という表情を伴って「フォロワーって、アナタ何人？」
えっと、80人（汗）。でもってfacebookも同じくらい…。
「ほら、大抵SNSを駆使してる人ってミニマムでも50人以上は繋がっているわけ。ねえ、50人もいたらあなたそれ全員『友達』？」
うっ(–;) 違う、知り合いが圧倒的…。顔も知らない人も多く…。
（このあたりで、若干自分もリア充アピ経験アリということがバレ始めているものの、医師、無視）
「そうでしょう？ SNSで純粋に招待なんてありえない。ほぼ100%アピールなの。『私は幸せです』っていう。それは承認欲求をアピールすることで満たす“中毒”。自分の情報を都合のいい部分だけ開示するのは、脳にとって快感なの。その快感が必要なのは、実生活で無意識的な自分への否定感や孤独を感じている人。誰かに『認められたい』と強く思っている人。
中毒状態だから、その状態に陥ったら止められなくなる。SNSは実生活と繋がっているけれど、あくまでヴァーチャルだから、肌身で感じる充実感が永遠にえられない。出会い系サイトとか、それで実際に会うことが目的じゃなくて、メッセージを受け取ること自体が快感になる症例がある。 ひとつのサイトで限界を感じたら、今度は別のサイトでやる。どんどんネットワーク上で顔が広がっていくんだけど、自分の顔が広がっていけばいくほど飽きられてしまうから、自転車操業でいろいろなネットワークに手を出していく。
他人に認められたい評価されたい欲求が満たされないままどんどん進み、実生活もSNSに乗っ取られていく。 大抵の人はそこまでは行かないけど、それに近いことはやってる。
あなたも友達と話してるのにケータイ片手にSNSやったりしてないでしょうね？（ドキっ）
わかったら、リア充をネットワークサービスで晒すなんてことは即やめなさい。いい？
友達やフォロワーを増やすためにどうしようか、なんてことを少しでも考えた時点で危険だからね」
ひ、ひぃぃぃぃぃぃっ。すいませんしたっお代官さまぁぁぁ！ （←ほぼ洗脳完了)
ぐうの音もでなかったなあ（遠い目）。
最後の方余りに打撃を受けてまともに聞けなかった気もするけど、思いだした、そんなこと。 いけないいけない、SNSで幸せアピールみたいなの、反省せねば。 SNS上ではあくまでネガティブにいかないとね♪（←完全なる解釈間違い）。
でも、旅行に行ったらtwitterでもfacebookでもどんどん写真アップしちゃうもん。沖縄で楽しく遊んでる景色とかどんどんアップしちゃうんだも……げ、独り旅だから撮ってくれる人がいないっ。図らずもリア充アピ計画は阻止されたのでした。ちゃんちゃん♪って寂しすぎるわっ！
advice
作った料理を頻繁にアップする女とかいるけど、どう反応せいと？ 日常の料理をアップされても「あら、今回もすごいわね」とコメントするのにも限界があるわっ。“幸せな日常”アピールをしていないか、見つめ直して。
