“恋愛っぽいこと”でも心のときめきは本物
 By OSU Special Collections & Archives Commons 彼女たちは、これまでたくさんの恋愛を経験し、酸いも甘いも噛み分けてきました。
 恋愛が、たくさんのウソや演技や欺瞞や気まぐれによって成り立っていることも、痛いほど知っています。
でも、そんな恋愛を一度は経験し尽くしてしまった彼女たちだからこそ、“恋愛っぽいこと”をあえて楽しんでみたいのです。
 本当の“恋愛”はどこにもなくても、“恋愛っぽいこと”をしている瞬間の心のときめきは本物だからです。
  恋愛は、しなければいけないものではない。
 ただ、したほうが楽しいからするのです。
 それがたとえ恋愛じゃなかったとしても、“恋愛であるかのように振る舞う”ことに、きっと人生の充実は存在します。
 千明「楽しいかもしれないじゃないですか? まぁ、ひどいことになったとしても、何もないよりはいいですよ。(中略)何もないより、こう、心が動く何かがあった方がずっといいかなって。うん、そう思ってます」
このドラマは、歳を重ねたからこそわかる、“あえてする”恋愛の境地を教えてくれる深い作品なのです。
Text/Fukusuke Fukuda
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