5. 誰に伝えたいか/届いてほしいか、がちょー大事
自分がどういう仕事をしたいか・どういうところから仕事が欲しいか、それが目標になってくるわけなんですが、そうするためにはただがむしゃらに描きゃいいってわけでもありません。
クオリティが高ければ質が良ければ評価される、とは言ったものの誰かの心に届かなくては人気者にはなれません。
例えば、今話題のテラスハウスで今期のメンバーになんとイラストレーターをやっている香織ちゃんという女性がいます。彼女は「エルメスと仕事をするのが夢」と語っていました。
そうなると、エルメスが好きな人、エルメスに憧れている人、エルメスとターゲット層が近い人(主に女性)に気付かれて気に入ってもらわなくちゃいけません。だから主にファッション誌や女性誌、あとはプライダル系のお仕事もしているあたり、きちんとターゲット層にドンピシャな絵を描けています。テラスハウスに出れば、あの番組は海外で超人気らしいので箔が付きます。まー全てが納得いく行動になっているわけです。
で、そんな私はじゃあどんな仕事が欲しくて誰に届けようと描いてるかって話になるわけですが。
自分の場合はエルメスと仕事したいっていうのに比べるとかなり地味なんですが、「自分の好きなお店にさりげなく自分の絵がある」だとか「好きな人の暮らしの中にさりげなく自分の絵がある」だとかっていうのが理想です。というのも、私自身がコミュニケーション能力がとても低くて奥手なので、憧れの人や好きな人と繋がるためのツールになってくれることを夢見ています。(もちろん稼ぐことは前提で)
そんなわけで、Instagramで一方的に見つけて「この人イケてんな〜最高」と思った人はすぐフォローして、「こんなイケてる人に絵を気に入ってもらいたいな〜」なんて半ば下心で絵を描いています。そこらへんの若者だったり、好きなモデルだったりアーティストだったり、様々です。
シティのヤングたちにイケてるって思われたい!
ほんとにそれだけ。
目標のために作品を描く以上はどっかにリスペクトが必要だし、だからこそ突然「脱毛サロン今なら500円!」だとか「今なら化粧水と乳液クリームセットで1999円!」なんてPR表記なしのステマで信頼を失うようなことはやってはならんのです。
さいごに
とまあ、自分の経験談はこんな感じです。
仕事を得たりステップアップしたりするためにはとにかく常に動き続けなくちゃいけなくて、とても「ノウハウ」「ナントカ論」なんかでまとめられることではないのです。
まだまだもっと、この記事におさまらないくらい、それこそ論文が書けちゃうくらいにたくさん考えてたくさん行動してたくさん苦しんでたくさん天狗にもなっているんです。
今回はここまでで締めくくりますが、読み応えはあったんじゃないかなあと思います。
私もまだまだなので。一緒に頑張りましょう。(完)
Text/oyumi