女性に感謝している「女好き」を選ぶべし
「一目惚れさせたい」というAM編集者からのテーマ設定については「えっ? なんでいきなりそんなに自信ないの?」と思ったのでした。それについては後半で述べますが、連載第一回にあたり、前出のよう大前提はきちんと押さえておくべきです(前置きが長くなって申し訳ありません)。
私が述べることに対し、「それはお前が考えているだけのことで、“男”と一般化するな」という反論は間違いなくあります。で、この反論してくるのは男ばかりなんだな。
「オレは妻以外の女には一切興味を持たないぞ」みたいな願をかけたヤツが、「お前みたいなエロさ100%のふしだらな男とオレを同類として扱うな!」なんて言ってくるワケだが、お前らのように感情を押し殺して生きてきたヤツほどダークサイドに落ちるんだよ。さっさと正直に生きろ! と言いたいのです。
AM読者の皆様におかれましては、「お前が考えているだけ! 男を一般化するな!」と私に反論してくるような男は、感情を押し殺している「脈ナシ」男なので、そんな人々は無視しても良いでしょう。なにしろ、彼らは女性よりも仕事や趣味に関心があり、女性と過ごす時間は「オレの人生にとっての無駄」と考えます。
だからこそ、世の中に60%程度は存在する「女好き臭」がプンプン出ている男を相手にした方がいいです。こうした男は、女性に対し、ある程度の感謝の念を抱いているし、「異性と会う」=デートに並々ならぬ思いを持っています。
あるいは「モテないけどモテたい男」もいい。これも同様に感謝をする。挙動不審だったり、デートで選ぶ店のセンスも悪いかもしれませんが、それはそれで時間をかけて成長してもらえば良いのです。
当然、「オレ様は女に会ってあげているのだ」とか、「すべての女はオレ様にかしずけ」なんて思っているゴーマンな男は、どんなにイケメンであろうが、無視していいです。
気になる男に一目惚れさせるには?
こうして大前提を述べましたが、今回、AMの編集者からは以下のようなオーダーを頂きました。
「男性に一目惚れされることは全女性の夢です。とりわけ美人じゃなくても一目惚れさせることは可能でしょうか? できれば『ありのままの私』で惚れてもらいたいですが……。ちょっとしたテクで実現できるのなら嬉しいです」
これについて、上記の前提を踏まえて身も蓋もないことを言ってしまえば、「絶対的にアウトな相手でなければ、男は大抵『一目惚れ(的なこと)』はします」ということになると思います。
「絶対的にアウト」というのは、男には「目が細い(大きい)女はイヤだ」「自分より頭がいい(悪い)女はイヤだ」「性格が良すぎる(悪すぎる)女はイヤだ」みたいな、それぞれの「絶対的アウト」基準があります。
そして、「絶対的アウト」ではない女性とは、その後2人だけで会う機会があったら嬉しいな、と思うものなのです。完全なる「一目惚れ」とまではいかせられずとも、案外その男に好意を持たせることは可能では、と私自身、そして周囲の「女好き男」の傾向からは読み解けます。「一目惚れ」をさせたいときに押さえておくべき男の考え方はコレです。
男は些細な、どうでもいいことを自分にとって都合良く解釈する。
これは冒頭の椎名誠氏の小説の箇所で説明しました。たとえば、15人ぐらいが集まる飲み会を開催したとしましょう。「おいしい担々麺を出す店があるんだけど、その店が廃業するから、その前に貸し切りをして、みんなで思いっきり担々麺を食べようよ」みたいな会としましょうか。男女比率は8:7です。
そのとき、「この人いいかも……」という男がいた場合、とりあえずは隣の席に行きましょう。そこで、とにかく話をすれば、上記「絶対的アウト」でない場合、その男は悪い気はしません。