映画館で楽しむオペラ『魔弾の射手』

 ウェーバーが作曲した、ドイツ・ロマンティック・オペラの原点『魔弾の射手』が完全映画化されました。
とても人気のある作品で、本国ドイツでは現在でも頻繁に上映が行われているのです。
ユリアーネ・バンゼをはじめとする一流のオペラ歌手の歌声と、世界中のクリエイティブチームが結集してレコーディングした耳の3Dともいわれる音楽が、重厚な世界を作り上げています。

 狩人マックス(ミヒャエル・ケーニヒ)とカスパール(ミヒャエル・フォッレ)は森林官クーノー(ベンノ・ショルム)の娘アガーテ(ユリアーネ・バンゼ)を愛していました。
そしてアガーテが慕っていたのは、マックス。
しかし、マックスはクーノーに、領主の御前で行う試演射撃の大会で優勝できなければ、アガーテは嫁にやれないと忠告されてしまう。
思い悩むマックスに、カスパールが悪魔に魂を売ることと引き換えに手に入る魔弾を使えばよい、とけしかけるが…。

 オペラというと中々敷居が高いですが、まずは映画館で気楽に楽しんでみてください。
アガーテの清らかな祈りの歌には、体の芯まで癒されるはず。
仕事で疲れている彼をぜひ“映画オペラ”に連れて行ってあげて!

3月10日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町3週間限定ロードショー
監督:イェンス・ノイベルト
脚本:ヨハン・フリードリヒ・キートン
キャスト:フランツ・グルントヘーバー、ベンノ・ショルム、ユリアーネ・バンゼ、レグラ・ミューレマン、ミヒャエル・フォッレ、ミヒャエル・ケーニヒ、ルネ・パーペ
指揮:ダニエル・ハーディング 
演奏:ロンドン交響楽団
配給:セテラ・インターナショナル
原題:DER FREISCHÜTZ(HUNTER’S BRIDE)/2010年/スイス/142分

Text/AM編集部