理想の恋と、置かれている現実のギャップに辟易……。
そんな恋愛疲れ気味なあなたに効く、ラブファンタジーの名作映画をまとめました。
忘れたい人は、たぶん、心の底から好きな人『エターナル・サンシャイン』
まず一本目の作品は、恋の“記憶”を題材にしたジム・キャリー主演作。
2005年にミニシアターを中心に公開され、その斬新な世界観と心をえぐるような恋愛描写が話題となりました。
ストーリー
元恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が、特定の記憶を消す施術を行うラクーナ医院で自分との恋愛の記憶を消したことを知ったジョエル(ジム・キャリー)。自分も彼女との記憶を消すように同じ施術を受けるが、思い出すのは大切な記憶ばかり。やがて周囲にも恋の記憶に悩まされる人々が現れ――。
誰だって恋の記憶は苦しい!
こんなファンタジーってアリなのでしょうか? 鉛のように重たくのしかかる生々しい恋愛の記憶を、消す/消さないことができる世界なんて。
現実では存在しない施術を描いており、ぶっ飛んだ発想なのにどこか現実的。ジョエルとクレメンタインの普遍的なロマンスは他人事ではありません。
キルスティン・ダンストやイライジャ・ウッドといった、今をときめく有名俳優が脇を固めるという豪華さも改めて目を見張るものがあります。彼らが演じる登場人物たちそれぞれのヒリヒリした恋愛描写に、「みんな恋の痛みは同じなんだな……」と、どこか安心感すら覚えることができます。
大切な思い出こそ消したい。だけど……
恋に破れたことのある人なら、誰もが身に覚えのある「あの人のことを忘れたい!」という気持ち。前に進むためには記憶を消したいことばかりです。
だけど、劇中でジョエルが「この記憶だけは消さないでくれ!」と叫ぶように、忘れたくない、絶対に失いたくない大切な思い出があることこそが、失恋の本当の苦しみですよね。
恋愛の奥の奥までのめり込んだことがある人には、ぜひ観てほしい作品です。
一旦心はえぐられるかもしれませんが、隠していた辛くて痛い思い出を、きれいな形で保存し直せるはずです。
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『エターナル・サンシャイン DTS スペシャルエディション 』
価格:1,980円(税込)
発売元:ギャガ
販売元:ハピネット
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