ひとりで簡単な食事で済ませているあなたに、誰かと一緒に美味しいご飯を食べに行きたくなる……そんな素敵な映画を紹介します。
『ザ・ウォーター・ウォー』のルイス・トサルを主演に、食事を通して様々な人々の1日を描くのは、ドキュメンタリーやテレビドラマを多く手がけてきたホルヘ・コイラ監督。
世界遺産のガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステラを舞台にした“美味しい”人情劇は、あなたの食卓にも潤いを与えてくれるはずです。
ストリートミュージャンのエドゥ(ルイス・トサル)は今日も街角でギターを鳴らす。
前の晩から飲み明かし、そのまま朝食を迎える2人の男、家族に朝食を準備する主婦、昼食に誘った兄にゲイであることを隠し続ける弟、愛する女性を待ちながら料理を作る脇役俳優、沈黙の中で質素な食事をする老夫婦……
それぞれが様々な想いで食事をする中、エドゥのもとに昔愛した女性から食事の誘いが入る――。
食事を通して繋がり、別れていく人々にもそれぞれの幸せのカタチがあります。
そういったキャラクターの姿にリアリティをもたせるため、即興演技を取り入れる演出は必見。様々な食事のシチュエーションに、あなたの食卓に近い場面がきっと見つかるはず。
朝昼晩問わず、大切な人と食べるご飯は格別なものです。
観終わった後、そのまま美味しいご飯を食べに行くのもいいかも?
4月27日(土)より新宿K’s シネマほか全国順次公開
監督:ホルヘ・コイラ
キャスト:ルイス・トサル、フェデリコ・ペレス・レイ、ビクトル・ファブレガス、エスペランサ・ペドレーニョ
配給:Action Inc.
原題:18 comidas/2010年/スペイン・アルゼンチン合作映画/107分
URL:映画『朝食、昼食、そして夕食』公式サイト
Text/Michihiro Takeuchi