女性は愛する人を守るため、あらゆる状況で決断を迫られることも……。
様々な選択肢の中から、愛する息子との生活を選んだゆえに、スパイになってしまった母の物語を紹介します。
監督は『マン・オン・ワイヤー』でアカデミー賞などあらゆる受賞経験のあるジェームス・マーシュ。本作で高い評価を得たアンドレア・ライズブローを主演に、IRA(アイルランド共和軍)のテロに脅かされていたイギリスを舞台に“愛のための密告”を描き切ります。
幼い頃に弟を死なせてしまったコレット(アンドレア・ライズブロー)はシングルマザーとなり、IRAのメンバーとして活動していた。爆破事件の容疑者として逮捕された彼女は、MI5(イギリス情報局保安部)の捜査官マック(クライヴ・オーウェン)から「息子と別れたくなければスパイになれ」と命じられる。
スパイとして生きることになり、密告者“シャドー・ダンサー”を突き止めるコレット。果たして彼女は、息子との平穏な日々を取り戻せるのか――。
スパイとしての自分、母親としての自分……。2つの間でコレットの気持ちは揺れ、葛藤する日々が続きます。
幼き頃に弟を亡くした彼女が、どうして爆破事件に関与したのか? きっと、あなたの心に突き刺さる理由が見えるはずです。
憎しみと悲しみの果てに見えるもの。そして固唾を飲む、衝撃的なラストとは…。
いつか母になるかも知れないあなたに、このシングルマザーの行く末をぜひ目撃してもらいたいです。
3月16日(土)よりシネスイッチ銀座他にて全国ロードショー
監督:ジェームス・マーシュ
キャスト:アンドレア・ライズブロー、クライヴ・オーウェン、ジリアン・アンダーソン、ブリッド・ブレナン
配給:コムストック・グループ
原題:Shadow Dancer/2011年/アイルランド、イギリス/101分
Text/Michihiro Takeuchi