『ロミオとジュリエット』、『ハムレット』などの作品が世界中で愛されているウィリアム・シェイクスピア。しかし、これらの作品は彼が書いたものではない……。そんな“シェイクスピア別人説”の背景に迫る歴史ミステリーです。
監督は『インデペンデンス・デイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』などハリウッド大作を撮り続けるローランド・エメリッヒ。『ノッティングヒルの恋人』、『アメイジング・スパイダーマン』のリス・エバンスを主演に迎え、文学史上最もセンセーショナルなテーマに挑みます。
16世紀末のロンドン。権力を振るうウィリアム・セシル卿は、芝居が民衆にもたらす影響力を恐れていた。彼の息子、オックスフォード伯エドワード・ド・ビアはセシルに反し、芝居によってエリザベス女王の心を動かそうとする。
エドワードの戯曲『ヘンリー5世』はローズ座で上演され、大好評に終わる。興奮した観客は作者の登場を求めるが、芝居の出演者である役者ウィリアム・シェイクスピア(レイフ・スポール)が舞台に出て、自身が作者であると名乗り出る――。
シェイクスピア本人による自筆の原稿は400年もの間、何ひとつとして見つかっていないそうです。
この“シェイクスピア別人説”は今なお批評家たちの心をとらえ続け、チャーリー・チャップリンやオーソン・ウェルズといった著名人もこの説を支持してきたといいます。
この映画を観た後に、シェイクスピアの作品を読んでみてもいいかも知れません。
ますます文学と歴史にロマンを感じるかも?
12月22日(土)より、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他全国ロードショー
監督:ローランド・エメリッヒ
キャスト:リス・エヴァンス、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ジョエリー・リチャードソン、デヴィッド・シューリス、ジェイミー・キャンベル・バウアー、デレク・ジャコビ
配給:ファントム・フィルム
原題:ANONYMOUS /2011年/イギリス・ドイツ映画/129分
URL:映画『もうひとりのシェイクスピア』公式サイト
Text/Michihiro Takeuchi