自由人 VS 元パンクロッカーの母? 『グッモーエビアン!』

グッモーエビアン! 山本透 麻生久美子 大泉洋 三吉彩花 能年玲奈 竹村哲 ショウゲート 2012『グッモーエビアン!』製作委員会

 性格はまったく噛み合わないけど、絆は深い……そんな一風変わった家族の物語を紹介します。
原作は2004年に“第三回 女による女のためのR-18文学賞”で大賞、読者賞をダブル受賞した吉川トリコの同名小説。主演の元パンクロッカーの母・アキ役を麻生久美子、自由人のヤグ役を大泉洋が演じ、三吉彩花、能年玲奈といった今をときめく若手女優が出演。登場人物がみんな生き生きとしていて、観ていて元気が出ること間違いなしです。

 若い頃はパンクバンドのギタリストとして活躍していたアキ(麻生久美子)は、しっかり者の娘・ハツキ(三吉彩花)を17歳のときに産んだシングルマザー。二人のもとへ、アキと昔同棲していた男・ヤグ(大泉洋)が海外の旅から戻ってくる。
3人の生活が始まるが、ヤグは自由奔放な性格のせいで全く仕事をしない。それを笑って許すアキの姿に思春期のハツキは苛立ち、親友のトモちゃん(能年玲奈)ともケンカしてしまう。果たして、3人は仲良く暮らすことできるのか――。

 ちぐはぐだけど、どこかお互いを思い合っている家族の姿は、笑いあり、涙ありです。
アキを演じる麻生久美子は撮影期間中、妊娠4ヶ月だったそうで、本作をまさに母親の気持ちになって演じきったそうです。
自由人だけど、いつも明るく元気いっぱい。ヤグのどこか憎めないキャラクターに魅力を感じてしまうかも。
あなたならこんな男、笑って許せる? 好きなひととの理想の家族像を思い浮かべながら、この映画を観るのもいいかも知れません。

グッモーエビアン! 山本透 麻生久美子 大泉洋 三吉彩花 能年玲奈 竹村哲 ショウゲート 2012『グッモーエビアン!』製作委員会

12月15日(土)テアトル新宿他全国ロードショー!

監督・脚本:山本透
キャスト:麻生久美子、大泉洋、三吉彩花、能年玲奈、竹村哲
配給:ショウゲート
2012年/日本映画/106分

Text/Michihiro Takeuchi