主演女優レア・セドゥのスペシャルインタビューをお届け!

 今世界が注目している若手フランス人セレブ女優レア・セドゥが主演を務める「マリー・アントワネットに別れを告げて」。
東京国際映画祭で来日した、彼女のスペシャルインタビューをお届けします!

マリー・アントワネットに別れを告げて レア・セドゥ インタビュー YOSHIKO YODA

―マリー・アントワネットはとても有名で人気もあり、世間ではとても好意的なイメージをもたれていますよね。でも、あなたが演じるシドニーは知られていません。あなたの演じる人物とストーリーについて教えてください。

レア:私の役はある若い使用人の女性で、王妃マリー・アントワネットに仕える朗読係なの。知られていないけれど、実在した女性なのよ。ベルサイユでは、あらゆる資料が保存されていて、どんなことも記録されているわ。この映画の原作「王妃に別れを告げて」を書いたのはシャンタル・トマという女性作家で、彼女は資料を調べ、ヴェルサイユの記録室へ行って、シドニー・ラボルドというマリー・アントワネットの第二補助朗読係の存在を知ったの。そしてこの小説を書き上げたのよ。確かに、物語の大部分は想像を膨らませて描かれているのだと思います。シドニーはそんなに知られていない人物だから。彼女はマリー・アントワネットに対してとても強い憧憬をもっていたのね。

―この映画に参加する前に、原作のことは知っていましたか?

レア:いいえ、知らなかったわ。脚本を読んだときに原作の存在を知ったのよ。

―初めて脚本を読んでどんな印象をもちましたか?

レア:脚本はとても気に入ったわ。脚本は撮影に入るずっと前に読んだの。たしか、撮影の2年前だったと思います。そう…2年前に脚本は読んであったのだけど、製作開始までに少し時間がかかってしまったの。そして昨年撮影したのよ。

―あなたは、自分が演じたシドニーのどんなところが好きですか?

レア:シドニーは、これまで世間では誰にも興味を持たれていなくて埋もれていたのだけれど、突然こうして小説や映画で日の目を浴びたことね。

―本物にヴェルサイユ宮殿での撮影はどうでしたか? どんな印象を持ちましたか?

レア:とても素晴らしかった! ヴェルサイユではヴェルサイユ宮殿以外の他のいくつかの城でも撮影したのだけれど、どこもとても美しかった。お城の中を歩くときにはうっとりしたわ。ヴェルサイユ宮殿でも部屋を渡り歩くときなんか、とても崇高な雰囲気を味わったものよ。

―監督のブノワ・ジャコーとは、一緒に仕事をしてみてどんな経験になりましたか?

レア:ブノワと仕事をするのは、とても面白かったわ。彼はとても女優というものを愛していて、女優に敬意を払う人なの。そしてまた、映画について確固たる考えを持っているの。これは珍しいことよ。フランスで彼のように造詣の深い監督は、残念ながらもうあまり残っていないでしょうね。ブノワは、女性と映画を愛する人よ。

プロフィール

レア・セドゥ マリー・アントワネットに別れを告げて YOSHIKO YODA

レア・セドゥ
1985年、フランス、パリ生まれ。祖父はフランスの大手映画会社パテの会長。フランス映画で数々の賞に輝いた後、ハリウッドにも進出、今最も注目されている若手女優の一人。モデルとしても活躍、プラダの香水のCMなどにも出演している。
トム・クルーズ主演の大ヒットシリーズ『ミッション: インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)ではプロの暗殺者を演じ、世界中にその名を広く知られ、ウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』(11)にも出演。いま世界がもっとも注目するフランスを代表する若手女優である。

Text/AM編集部