ハリウッド映画の男女比逆転!?大人の女性版『ゴーストバスターズ』

“幽霊退治”を行う会社を起業した、個性豊かな4人の女性たち。ある日ゴーストを捕獲し一躍脚光を浴びるが、その黒幕が潜むニューヨークには確実に危機が迫っていた——。1980年代に一世を風靡した「ゴーストバスターズ」のリブート版。

たけうちんぐ ゴーストバスターズ 映画 ホラー アクションコメディ

 夏といえば心霊モノのホラー映画。そのだいたいは若い女の子が「逃げる」。でも、この映画の場合は妙齢の女の子。しかも「倒す」。そうとなるとジャンルすら変わり、ホラーどころかアクションコメディに!
限りなくハイテンション。暑さも憂鬱も明日の心配も全部ぶっ飛ばす、ガッツに溢れた女子…たちに怖いモノなし。

 1980年代に世界中で大ヒットを記録した『ゴーストバスターズ』シリーズが、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』などコメディを得意とするポール・フェイグ監督によってアラサー/アラフォーの理系女子たちを主演に帰ってくる。

幽霊退治と等身大の本音トークを炸裂させる“女子”たち

たけうちんぐ ゴーストバスターズ 映画 ホラー アクションコメディ

 夏に涼しい野外で焼肉とビールを食らった気分だ。鬱々とした全てを吹き飛ばしてくれるかのごとく、この理系女子たちは最初から最後まで落ちるヒマがない。「ああ、おいしかった」なんて清々しい満足感。焼肉が期待通りに美味しいように、期待していたものをきちんと観せてくれる。
80年代の極彩色豊かなゴーストのイメージは健在で、どこか懐かしい匂いを漂わせる。とはいえYouTubeやSNSが物語に組み込まれて、きちんと現代劇が描かれている。

 元物理学者でクレバーだけどイケメンに滅法弱いエリン、いつも前向きで無鉄砲な超常現象研究家のアビー、天才発明家でどこかカリスマ感のあるホルツマン、図体はデカいのに一番の怖がりなパティ。新たに結成された“ゴーストバスターズ”は、個性豊かでバランスの取れた親しみやすい4人のキャラクター。
彼女たちの軽快なセリフで退屈させないのはさすがポール・フェイグ監督。『ブライズメイズ〜』同様、等身大で本音入り混じる“女子”トークが、まさかゴーストを退治しながら発揮されるなんて。

『エイリアン』『エクソシスト』『シャイニング』といった名作のオマージュの連続で、それらの恐怖描写を4人が全部笑いに変えてくれる。
ストーリーの面白さ以上に、まるで実在しているように息づく魅力的なキャラクターたちに惹きつけられる。